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やっつけ感がひどすぎる……読者が反発する電子書籍「合本」の表紙問題

 一部の電子書籍ストアで最近よく見かけるのが、もともと複数に分かれていた紙の本を1冊にまとめた、いわゆる「合本」。ページ数に制限がない電子書籍ならではのコンテンツだが、電子書籍化にあたって最低限の編集しか施されないため、オリジナルの要素がうまく反映されていないとの指摘も少なくない。そのひとつが表紙で、元の表紙には巻数などが明記されているためそのまま流用することが難しく、結果として独自の画像にテキストでタイトルと著者名だけを記したり、あるいは元の表紙画像をただタイル状に並べただけだったりと、やっつけ感があふれている場合もしばしばだ。こうした各社の「合本」の表紙画像の比較がTwitterに掲載され、多くのユーザーの関心を集めていた。各社の方向性はかなりはっきりと分かれており、批判も多数ある中、KADOKAWAや竹書房など一部の出版社はきちんとデザインから作り直すなど、それなりに手を入れていることが分かる。この「合本」、まとめ買いができないKindleなど一部ストアに特有のものであり、むしろシステム側に要因があるとも言える。巻数が多いということはそれだけファンが多い証でもあり、それだけ反発する人も多いという図式になっている。このほかにもドラマ化やアニメ化された原作の表紙が一時的に切り替わって混在する問題など、電子書籍ならではの問題は徐々に増えつつある印象だが、何らかの解決が図られることを期待したいところだ。

◇【Kindle】電子書籍の表紙も大切な本の要素であることを出版社は理解しているのか?(Togetterまとめ)
http://togetter.com/li/795838

(tks24)