2011年版セキュリティソフトまとめ
今年も各社からセキュリティソフトの新製品が発表され、ほぼ出そろったかたちだ。本記事では、それら2011年版セキュリティソフトに関する本誌記事および各製品の紹介ページなどへのリンクをまとめた。やはり、セキュリティソフトも今年は“クラウド”がキーワードのようだ。
なお、個々の製品の価格については、各社サイトで確認してほしい。ライセンス期間やインストール可能台数などにより複数ラインナップされている製品が多いほか、新製品としてキャンペーン価格で提供している製品もあるようだ。無料の体験版をダウンロード配布しているところもある。
※原則として記事掲載日(製品発表日)が直近のものから順にリストアップしています。今後もセキュリティソフト新製品についての記事を掲載した場合は逐次追加していく予定です。
- Avira[追加]
- AVG[追加]
- PC Tools[追加]
- エフセキュア
- カスペルスキー
- トレンドマイクロ
- マカフィー
- シマンテック
- Zemana
- ソースネクスト
- Panda Security
- G Data Software
- キングソフト
- ESET
●Avira
独Aviraの日本法人である株式会社アビラが、セキュリティソフトの最新版「Avira AntiVir バージョン10」をリリース。対応OSはWindows 7/Vista/XP。無料版「Avira AntiVir Personal」のほか、機能を強化した有料版「Avira AntiVir Premium」なども販売する。
バージョン10では、これまでのウイルスパターンによる既知のウイルス検出やヒューリスティックスキャン検出に加え、プログラムの振る舞いパターンをもとにウイルスを検出する「Avira AntiVir ProActiv」機能を新たに搭載した。
■URL
製品概要
http://www.avira.jp/av10
■関連記事
・クラウド型セキュリティを導入した「Avira AntiVir バージョン10」
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20101014_399938.html
●AVG
AVG Technologiesは、「AVG 2011」シリーズを、株式会社コージェンメディアを通じて日本国内で発売。ウイルス対策ソフト「AVG Anti-Virus 2011」、統合セキュリティソフト「AVG Internet Security 2011」のほか、機能限定の無料版「AVG Anti-Virus Free Edition 2011」もある。対応OSはWindows 7/Vista/XP。
同シリーズでは、スキャン速度を従来の3倍に高速化。新たに搭載した「AVG保護クラウド技術」では、挙動解析と複数のスキャニングエンジンの使用により、新たな脅威を確認・検出する。ソーシャルネットワーキング保護機能として、FacebookやMySpaceなどのメッセージに含まれるリンクをリアルタイムにチェックする機能を備えた。
■URL
AVG Japan 日本公式サイト
http://www.avg.co.jp/
■関連記事
・AVG Technologies、セキュリティ対策ソフト「AVG 2011」シリーズを発売
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100930_397053.html
●PC Tools
オーストラリアのPC Toolsは、ウイルス対策やスパイウェア対策、迷惑メール対策、ファイアウォール機能などを備える「PC Tools Internet Security 2011」を発表。対応OSはWindows 7/Vista/XP。ウイルス定義ファイルに未登録のマルウェアに対しては、クラウド上のデータベースと照合し、最新の脅威を検知する。
2011年版製品には「ダウンロードガード」機能を追加。ユーザーがウェブ上からダウンロードしたファイルをクラウド上のデータベースと照合するとともに、ビヘイビア(振る舞い)検知によってファイルの安全性を判定できるようにした。
■URL
PC Tools
http://www.pctools.com/jp/
■関連記事
・PC Tools Internet Security 2011、クラウド活用のダウンロードガード搭載
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100929_396610.html
・セキュリティソフトの豪PC Toolsが日本進出、ソフトバンクグループと提携で
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100706_378925.html
●エフセキュア
エフセキュア株式会社は、総合セキュリティソフト「エフセキュア インターネット セキュリティ 2011」とウイルス対策ソフト「エフセキュア アンチウイルス 2011」を発売。対応OSはWindows 7/Vista/XP。
ウイルス対策技術として「エフセキュア ディープガード 2.0」を搭載し、仮想環境(サンドボックス)とクラウド上のデータベースを活用することで、パターンファイルでは未対応のゼロデイ攻撃に対しても不正プログラムの検出に対応。また、「エフセキュア インターネットセキュリティ 2011」では、迷惑メール対策やブラウザー保護、ペアレンタルコントロールのパターンファイルもクラウド化することで、PCの負担軽減と情報反映のスピードアップを実現したという。
■URL
エフセキュア 個人・SOHO向け製品
http://www.f-secure.com/ja_JP/products/home-office/
■関連記事
・エフセキュア、クラウド活用の保護技術を搭載した2011年版製品を発売
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100916_394043.html
●カスペルスキー
株式会社ジャストシステムは、総合セキュリティソフト「Kaspersky Internet Security 2011」を発売。対応OSはWindows 7/Vista/XP。
ユーザーが閲覧するウェブサイトの安全度を3段階で評価する「セーフサーフ」技術を搭載し、「危険」と評価されたサイトは接続する前に遮断する。また、ソフトウェアをサンドボックス上で実行できる仮想化機能を強化し、新たにデスクトップの仮想化に対応した。ウェブブラウザーを仮想実行スペースで実行できる「セーフブラウザー」も機能強化し、オンラインバンキングのサイトにアクセスする際に、自動で仮想実行モードに切り替えられるようになった。国内の地銀・信金など100行以上のサイトに対応する。
■URL
JUST Kasperskyポータル
http://www.just-kaspersky.jp/
AKBカスペルスキー研究所(AKB48を起用したキャンペーンサイト)
http://akb48-kasperskylabs.jp/
■関連記事
・危険なサイトを事前に検知する「Kaspersky Internet Security 2011」
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100907_392227.html
・画像で見る「Kaspersky Internet Security 2011」
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/special/20100914_392906.html
●トレンドマイクロ
トレンドマイクロ株式会社は、セキュリティソフト「ウイルスバスター2011 クラウド」を発売。「ウイルスバスター for Mac」を同梱しており、対応OSはWindows 7/Vista/XPおよびMac OS X 10.11以降。
クラウド上のデータベースを参照してウイルスを検出する機能「スマートスキャン」を実装したのが特徴。ウイルスを検出するための定義ファイルの約80%をPC上からクラウドへ移行することで、PCの負荷を抑制するほか、クラウド上で更新されている最新のウイルス情報を参照できるとしている。
■URL
ウイルスバスター2011 スペシャルサイト
http://www.trendmicro.co.jp/vb2011/
■関連記事
・トレンドマイクロ、基本設計を一新した「ウイルスバスター2011 クラウド」
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100831_390582.html
・画像で見る「ウイルスバスター クラウド 2011」
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/special/20100910_392387.html
●マカフィー
マカフィーは、個人向けセキュリティソフト「マカフィー2011」シリーズとして、「マカフィー アンチウイルスプラス」「マカフィー インターネットセキュリティ」「マカフィー トータルプロテクション」の3製品を発売。対応OSはWindows 7/Vista/XP。
マカフィー2011では、ブラウザーでダウンロードするファイルをクラウド上のデータベースでスキャンし、「疑わしい」と判断された場合はダウンロード前に警告を表示する「ウェブダウンロードプロテクション」を搭載した。また、クラウド上のデータベース「アクティブプロテクションサーバー」では、ウイルス定義ファイルに反映されていない最新のマルウェア情報を収録。新種のマルウェアであっても検知できるという。
このほか、Mac OS X用のセキュリティソフト「マカフィー インターネットセキュリティMac版」もダウンロード販売している。Mac OS X 10.5以降に対応する。
■URL
マカフィー個人向け製品
http://www.mcafee.com/japan/home/
■関連記事
・クラウド活用で未知の脅威に対応する「マカフィー2011」
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100826_389452.html
・画像で見る「McAfee Total Protection 2011」
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/special/20100913_392600.html
・マカフィー、Mac向けセキュリティソフトのダウンロード販売開始
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100722_382319.html
●シマンテック
株式会社シマンテックは、「ノートン2011」シリーズとして、総合セキュリティソフト「ノートン インターネット セキュリティ 2011」、ウイルス対策ソフト「ノートン アンチウイルス 2011」を発売。対応OSはWindows 7/Vista/XP。
ノートン2011では、PC内のファイル情報を匿名で送信することに同意した約5800万人のノートンユーザーから収集した情報をもとに、ファイルやウェブサイトの安全性を評価する「レピュテーション技術」を強化した。また、ダウンロードするファイルの安全性を評価する「ダウンロードインサイト」の範囲を拡大し、前バージョンのノートン2010で対応していたInternet ExplorerとFirefoxに加え、新たにSafariやGoogle Chrome、Operaなどのブラウザー、さらに各種メッセンジャーソフトやメールソフトなど、ダウンロード機能を有するソフト経由でダウンロードするファイルの安全性も評価するようになった。
■URL
ノートン個人向け製品
http://www.symantec.com/ja/jp/norton/index.jsp
■関連記事
・シマンテック、レピュテーション技術を強化した「ノートン2011」
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100825_389176.html
・シマンテック、「ノートン2011」に搭載予定の新機能を説明
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100729_384171.html
・画像で見る「ノートン インターネット セキュリティ 2011」
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/special/20100909_392360.html
●Zemana
株式会社フロントラインは、Zemana Ltd.社開発によるセキュリティソフト「ゼマナ アンチロガー」を発売。ウイルス定義ファイルやファイルスキャンに依存せずに検出するため、通常のウイルス対策ソフトよりもメモリーやCPUの消費量を抑えられるという。オンラインショッピングやインターネットバンキングなどでユーザーがデータを送信する際、ブラウザーで暗号化される前にデータを盗み取るスパイウェアを独自の予測保護機能でブロックする「SSLロガー」対策機能も備える。
対応OSはWindows 7/Vista/XP。他社のウイルス対策ソフトやパーソナルファイアウォール、ディスク暗号化ソフトなどのセキュリティソフトとの互換性を保つように設計されているため、これらのソフトとの併用が可能だとしている。
■URL
製品概要
http://www.fli.co.jp/product/zal/top.html
■関連記事
・SSLロガー対策機能を搭載するセキュリティソフト「ゼマナ アンチロガー」
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100818_387742.html
●ソースネクスト
ソースネクスト株式会社は、「ウイルスセキュリティZERO 1,980円」を発売。Windowsの公式サポート期間中は更新料無料、定義ファイルや新機能を無料でアップデートできるセキュリティソフト「ウイルスセキュリティZERO」の価格を1980円に変更した製品となる。対応OSはWindows 7/Vista/XPおよびWindows Server 2008。従来は1台用が3990円、3台用が4980円だったが、新パッケージでは1台用を1980円に値下げし、収録メディアもCD-ROMからUSBメモリーに変更した。
■URL
ソースネクスト・スタイル ウイルスセキュリティ
http://sec.sourcenext.info/
■関連記事
・ソースネクスト、「ウイルスセキュリティZERO」を1980円に値下げ
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100804_385491.html
●Panda Security
スペインPanda Securityの日本法人であるPS Japan株式会社、総合セキュリティソフト「Panda Internet Security 2011」を発売。対応OSはWindows 7/Vista/XP。
ウイルス対策機能としては、定義ファイルや振る舞い分析による検知のほか、世界のPanda Securityユーザーでデータを共有し、新種・未知の脅威に対応する同社のクラウド技術「Collective Intelligence」も導入している。新機能としては、自宅などのPCに外出先からアクセスできる「リモートPCアクセス」、家庭内のPCのセキュリティステータスを確認できる「ホームネットワークマネージャー」などを搭載した。
■URL
Panda Security個人向け製品
http://www.ps-japan.co.jp/homeuser/content0006.html
■関連記事
・Panda Security、個人向けセキュリティソフトの2011年版を発売
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100728_383963.html
●G Data Software
株式会社ジャングルは、G Data Software開発によるセキュリティソフト「G Data インターネットセキュリティ 2011」を販売。対応OSはWindows 7/Vista/XP SP2以降。
ウイルス対策機能としては、発生後1分前後で新種ウイルスを緊急ブロックするというクラウド技術「アウトブレイクシールド」、未知のウイルスが侵入してしまった場合も、怪しい挙動があった場合にアラートを出す「ふるまい検知(ビヘイビア・ブロッキング)」などの機能を備える。ブラウザー経由で侵入を試みるウイルスに対しても、HTTPフィルターとクラウドスキャン技術により、ウイルスサイトやフィッシングサイトを遮断。また、USBメモリー経由のウイルスの対策機能としてUSBメモリーとPCのやり取りを常時監視し、危険なファイルがPCにコピーされるのをブロックする。
2011シリーズでは、アウトブレイクシールドをフィッシング対策にも導入。URLをリアルタイムにチェックすることで、定義ファイルに頼ることなく新しいフィッシングサイトを遮断するという。日本のフィッシングサイトに関しても対策を強化している。
■URL
「G Data 2011」シリーズ個人向け製品
http://www.gdata.co.jp/product/
■関連記事
・「G Data 2011」シリーズ発売、愚直なまでに“検出率99.9%”でアピール
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100715_380870.html
・G Dataが日本でのフィッシング対策を強化、JPCERT/CCらと連携
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100721_382151.html
●キングソフト
キングソフト株式会社は、セキュリティソフト「KINGSOFT InternetSecurity 2011」ダウンロード版を発売。利用時に広告が表示される無料版も用意する。対応OSはWindows 7/Vista/XP/2000。
最新のウイルスを検知できるという「クラウドウイルススキャン」機能を搭載したのが特徴。最新のウイルス情報を収録するクラウド上のデータベースに対して、PCからリアルタイムにアクセスする。ウイルス定義ファイルに登録されていない未知のファイルを解析・検知することが可能だとしている。
■URL
無料版ダウンロードページ
http://www.kingsoft.jp/is/
■関連記事
・クラウド連携で軽量化した「KINGSOFT InternetSecurity 2011」、無料版も
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100708_379364.html
●ESET
キヤノンITソリューションズは、セキュリティソフト「ESET Smart Security V4.2」を発売。対応OSはWindows 7/Vista/XP。
同バージョンではファイアウォールを強化し、家庭内LANや公衆無線LANなど接続するネットワークごとに異なるファイアウォールルールを設定できる「ファイアウォールプロファイル」を追加した。新たに搭載した「プロファイル自動切り替え」機能との連携により、接続するネットワークごとに自動的にプロファイルを切り替えることが可能。
■URL
製品概要
http://canon-its.jp/product/eset/
■関連記事
・ESETシリーズ最新版「V4.2」7月15日発売、スキャン処理を最適化
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100701_377941.html
(2010/9/22)
[編集部]