お仕事にも役立つ無料アプリ
テカる写真や資料をきれいに合成、Googleのスキャナーアプリ「フォトスキャン」
2017年11月29日 12:00
アプリ名 | フォトスキャン by Google フォト |
提供元 | |
料金 | 無料 |
登録 | 不要(GoogleフォトへのバックアップにはGoogleアカウントが必要) |
URL | https://www.google.com/photos/scan/ |
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.android.apps.photos.scanner(Google Play) | |
https://itunes.apple.com/jp/app/id1165525994(App Store) |
スキャナーアプリで写真やカタログを取り込むときの最大の難点は、頭上の照明やライトの反射が写り込んでしまうことです。特にツヤのある紙が使われていると、写り込みが起きやすくなります。こうした反射のない撮り方に苦労されている方は「フォトスキャン」をお試しください。
反射の起きやすい場所でも、反射のない画像スキャンができる
フォトスキャンは、光の反射が起こりやすい紙焼き写真やテカリのある資料を、簡単な操作できれいにスキャンできるアプリです。Android版とiOS版が用意されています。
仕事で紙の写真を取り込むことはまずないでしょう。むしろ光沢のある上質紙が使われたカタログ写真や、反射しやすい紙に書かれた文字を読み取ってテキスト化したいときなどに便利なアプリなのです。フォトスキャン自体にOCR機能はありませんが、OCR機能付きのスキャナーアプリの多くは、画像のインポートが可能なので、フォトスキャンで撮影した反射のない画像を活用できます。
フォトスキャンの機能は、フラッシュ、自動反射除去のオン/オフ、角の位置の調整です。このほかは、保存やGoogleフォトへのアップロードのみと、とてもシンプルです。
通常のスキャナーアプリでは、シャッターボタンを1回押すだけで画像を取り込めますが、フォトスキャンでは合計5回も撮影を行う必要があります。ただし、とてもスピーディです。
まず、撮りたい写真やカタログなどをアプリのフレーム内に入れます。続いてシャッターを押すと、画面の中に4つの丸が現れます。その丸の1つに画面中央の円を重ねると、自動的に1カットが撮影されます。さらに画面の指示に従って、順に丸に円を合わせていくと、合計で5枚が自動で撮影され、直後に1枚の画像へと合成されます。その際には、写真の端の自動検出、遠近補正、角度補正も施されます。
合成された画像ができれば、ギャラリーやカメラロールに保存します。あらかじめGoogleフォトアプリがインストールされている場合は、自動的にバックアップされます。
そのまま撮ると反射で見えない部分があっても、位置をずらして4枚分けて撮影することで、反射のない部分を使った合成画像ができるというわけです。
ただし、どんな状況でも反射を除去できるわけではないようです。一度正面から試して除去できないときは、思い切り角度を付けてフレーミングしてみると、位置合わせの4点がかなり離れた場所になり、大きく動かしているうちに反射のない写真が撮れることが多い模様。結果、それなりに反射のない画像ができます。
また、合成写真なので、普通に撮影したほうがはるかにきれいというケースもあります。しかし、撮影するとき書かれている文字が見えないと困るという場合もあるので、ある程度割り切って使うとよさそう。
最初から反射の起こりにくい場所を選んで撮影することが大事なのは言うまでもありません。しかし、どこから撮っても真上からの蛍光灯に照らされる環境も多いもの。どうしても反射しない場所が見つからない、そんな場所を探している時間もない、というときに使ってみてください。