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複数のサイトの記事を1つのアプリでチェックできる「Feedly」

Feedly

 いろいろなジャンルのニュースを提供してくれるニュースアプリは便利な存在です。しかし、ほかにも情報ソースとして多数のブログを読んでいる人は多いでしょう。企業が情報を提供するブログを開設していれば、最新情報をいち早く確認できます。ただし、複数のブログの記事を読むためには、それぞれのウェブサイトを巡回することになり、なかなか手間が掛かるものです。今回ご紹介するのは、そんなブログやサイトから独自に情報を収集したい方にピッタリのアプリ「Feedly」です。

記事をまとめて読めるRSSリーダー

 Feedlyは、好きなニュースサイト、ブログ、YouTubeのチャンネルなどを登録することで、1つのアプリで効率よく情報収集できる、「RSSリーダー」と呼ばれるアプリです。

Feedly

 RSSとは、サイトのコンテンツと同時に更新される、更新情報が書かれた文書フォーマットです。ファイルそのものをウェブブラウザーなどで開くとコードが並んでいるだけにしか見えませんが、RSSリーダーに読み込ませると、投稿された記事などがきちんと成型されたかたちで読めるようになります。ブログなどに「RSS」と書かれたボタンを見たことがあるかもしれません。

 このRSSのURLをFeedlyに登録しておけば、こちらからアクセスしなくても、読みたいすべての記事をFeedlyの中だけで効率よく読めるようになるのが最大のメリットです。

 また、ブログに限らず、Yahoo!ニュースのようなサービスもRSSを用意しているので、読みたいジャンルのRSSを設定すれば、個人ブログからニュースまでまとめて管理できるようになります。

Yahoo!ニュースのRSSリスト
Impress Watchのトップページでは、図のようなアイコンで配信されています

 iOS版、Android版のほか、ウェブブラウザー向けにChrome拡張機能やFirefoxアドオンも用意されており、Google、Facebook、Twitter、Microsoft、Evernoteなどのアカウントからサインインしておけば、マルチデバイスで利用できて大変便利です。

サインインしておくと設定が保存できます

記事を1カ所に集め、さらに分類、シェアできる

 Feedlyでは、前述のRSSフィードの登録、記事の閲覧、検索、シェア、任意のラベルで分類するお気に入りのような「Board」機能を備えています。日本語化されていないので、初めは扱いに戸惑うかもしれませんが、RSSの登録と分類方法、Boardの使い方さえ押さえておけばOKでしょう。

 登録したいサイトを探すには、検索ボックスにキーワードを入力します。目的のサイトを見つけたら、画面上にある「+」をタップすれば完了。このとき登録するグループ名も指定できます。後からでも変更は可能ですが、分類したいときは指定しておくと便利です。

読みたいサイトを検索して、見つけたらタップ
追加できたら「ADD CONTENT」から続けて登録しましょう

 検索で目的のサイトが見つからない場合や、うまくフォローできないときは、直接登録したいサイトのURLを入力するか、「RDF」「XML」「ATOM」と書かれたボタンやリンクを探して、そのURLを検索ボックスに直接入力してみるといいでしょう。

 配信されているRSSの形式にもよりますが、記事そのものは、基本的に冒頭の一部分のみが表示され、続きはそれぞれのサイトにアクセスして読むスタイルです。従って、オフラインでは利用できません。

登録例。これらの記事を1画面にまとめて表示できるようになります
「VISIT WEBSITE」をタップすると、設定に応じて内部や外部のウェブブラウザーで記事の全文を表示します

 気になる記事は、シェア機能を使って外部サービスに保存できます。Feedlyから連携できるサービスには、Twitter、Facebook、Facebook Messenger、Evernote、OneNote、Pocket、Instapaper、Buffer、メール、端末の共有機能があります。「Unread」から既読の記事を未読にしたり、「Copy link」でURLをコピーしたり、「Browser」からウェブブラウザーで該当記事を開くこともできます。

 記事単位でタグのようなものを付けて分類できるのが「Board」機能です。あとで読みたい記事や、まとめておきたい記事を見つけたら、星型のアイコンをタップするとBoardを選択できます。Boardを指定すると記事に表示され、後からBoard単位でまとめて読めます。任意の名称を入力することで、新たにタグを作成することもできます。

Boardに分類することもできます
作成したBoardの例。タグと同じ要領で活用できます
CESのBoardの例。サイトをまたがって記事を集められました

1つのアプリにまとめたいという方に

 いろんなニュースサイトからお勧めの記事をピックアップして紹介してくれるニュースアプリは大変便利ですが、アプリ側でセレクトされた記事に限られます。「Feedly」なら、サイト単位で記事がすべて読めるようになります。愛読しているブログなどの記事を独自に収集、効率よく読みたいという方、読む記事を自分でセレクトしたいという方はぜひお試しください。

 なお、登録したサイトの更新状況は未読数として表示されます。どのウェブサイトの記事が何本更新されたかがすぐ分かるので便利ですが、あっと言う間にたまってしまって、むしろプレッシャーになる場合も。そんなときは設定メニューから「Mark All Read」をタップしましょう。

未読がたまりすぎたときは、まとめて既読に……

すずまり

プログラマからISPの営業企画、ウェブデザイナーを経て、現在はIT系から家電関連まで、 全身を駆使してレポートする雑食性のフリーライターに。主な著書に「Facebook仕事便利帳」「iPhone 4 仕事便利帳」(ソフトバンククリエイティブ)など。 睡眠改善インストラクター、睡眠環境診断士(初級)。