ビジネスに役立つiPhoneアプリ

新生活の目覚ましに「Sleep Meister - 睡眠サイクルアラーム Lite」

アプリ名Sleep Meister - 睡眠サイクルアラーム Lite(Ver.1.7.6)
こんなときに新生活のスタートに備え、スッキリ目覚める習慣をつけたい
価格無料
配布Naoya Araki (C)2014 Amuser Lab
URLhttps://itunes.apple.com/jp/app/sleep-meister-shui-miansaikuruaramu/id599456380

さわやかな目覚めと、睡眠改善をサポート

 これから新生活を迎えるにあたり、ライフスタイルマネジメントのカギになるのは睡眠だろう。睡眠不足は軽い酩酊状態と同じといわれており、判断力は鈍るし、やる気もそがれてしまうなど、1日の行動に大きな影響を及ぼす。はつらつと活動し、いい印象を与えるためにもきちんと眠っておくことは大事なのだ。

 とはいえ、学生時代は気ままなリズムで生活していたという方も多いはず。また、社会人でも、最近どうも夜更かし気味で昼間が辛いという方もいらっしゃるかもしれない。そんなときは、アプリで現実をチェックし、生活の見直しをしてみよう。それをサポートしてくれるのが、「Sleep Meister - 睡眠サイクルアラーム Lite」(以下、Sleep Meister)である。

Sleep Meister - 睡眠サイクルアラーム Lite

 「Sleep Meister」は簡単にいえば目覚ましアプリなのが、時間になったら音が鳴るだけではないところがポイント。端末の加速度センサーで眠りの深さをチェックし、指定時刻範囲内で、眠りが浅くなったタイミングで起こしくれるため、自然な目覚めに近い状態が得やすいのが最大の特長だ。深い眠りで起こされると、あの特有のだるさや眠気のもとになるのである。起こすなら、目覚めやすいタイミングで、というわけだ。

 使い方は至って簡単だ。起動したら目覚めたい時刻を選んで、「START」ボタンをタップし、シーツの下に入れるか、枕元に伏せて置くだけだ。目覚めるタイミングになると音楽で起こしてくれる。 指定時刻は越えないので安心していただきたい。(時間になったら鳴らす設定も可能)

 目覚まし音を止めるときは「STOP」ボタンをスライドする。目覚ましに使う音楽は、自分の好きな曲が選べるほか、アプリ内蔵のサウンドエフェクトも選択できる。

 「Sleep Meister」には音楽プレイヤーや寝言(物音)機能も備わっているが、これらもユニークだ。通常就寝前に聞ける音楽といえば、30分、60分といったタイマーがおなじみ。しかし、「Sleep Meister」の場合、入眠したタイミングで止めてくれるのだ。眠れないとき、タイマーが先に切れてしまったなんてこともありがちだが、「Sleep Meister」なら眠るまで再生し続けてくれるので、睡眠用のプレイリストを作っておくといいだろう。

 寝言(物音)機能とは、イビキや寝言、物音といった音を自動的に録音してくれる機能だ。嬉しいのは、録音された部分だけを再生できる点。これなら数時間分聞き返す手間が省ける。ちゃんと寝ているはずなのに、昼間眠くなって仕方がなく、勉強や仕事に差し支えているいという方は、この機能をオンにしてみよう。寝ている間自分の身に何が起きているか分かるかもしれない。

 このほか、カフェインやアルコールの摂取、喫煙といった眠りの質に影響を及ぼす行動のチェックや、フリースタイルのメモも残せる。「Sleep Meister」は睡眠日誌としての役割も果たせそうだ。

STARTボタンをタップしたら画面を伏せて置くか、スリープ状態にして枕元に。バックグラウンドでも動作する
時間が来ると指定しておいた音楽が鳴るので、STOPボタンをスライドさせて止める
目覚ましを止めると睡眠データが表示される。下段は横にスライドさせると情報が切り替わる
メモを表示させた状態
目覚まし設定時に記録できる行動メモ。この画面でもチェックできる。いずれも睡眠に影響するものばかりで、設定から自分でも追加可能
さらにスライドさせると、録音していた寝言などが再生できる画面に。最大30日分保存可能

睡眠改善に役立つデータをまとめて確認できる

 「Sleep Meister」はただ起こして終わりではない。目覚ましのためのボタン操作だけで、就床時刻、入眠時刻、鳴動時刻、起床時刻、総就床時間、総睡眠時間、総覚醒時間、入眠潜時、中途覚醒、スヌーズを記録し、睡眠効率を算出してくれる。つまり、横になってからどれくらいで眠り、何時間眠れて、睡眠の質はどれくらいか、ということまで分かるというわけ。

 これらのデータは「グラフ」「リスト」「データ」で参照できるので、ぜひチェックしていただきたい。

  眠りの深さがどう変化しているのか知りたいときは「グラフ」を見よう。医療用器具ではないので、完璧な測定とは言えないだろうが、人の眠りは、深い眠りから始まり、浅い眠りを交互に繰り返しているのが分かるはずだ。寝てるはずなのに疲れが取れないという方は、深い睡眠、特に眠り始めてから30分後くらいから深い眠りが得られているか要確認だ。

 自分の生活時間帯の確認にぴったりなのが「リスト」だ。赤い部分が眠っている時間。この長さや時間帯がバラバラなときは、体内時計が狂い、眠りの質が落ちている可能性がある。特に週末に大きく乱れると、月曜日からの睡眠に影響を及ぼすので注意が必要なのだ。起床時間が2時間以上変わらないように配慮したい。

 眠りの質をまとめて確認したい方は「データ」を見てみよう。平均睡眠時間や、質を表すレーダーチャートをチェックできる。グラフがいびつな形をしていたら、その項目を改善することで、眠りの質が上がる可能性があるだろう。「行動メモ」を取っていると、何が影響を及ぼしている化見えてくるかもしれない。

 記録したデータは、メール送信できるほか、Facebook、Twitter、LINEへの投稿機能やEvernoteへの保存も可能だ。睡眠改善の方法はケースバイケースだが、まずは自分の状態を知ることが大事。起こしながら、そのきっかけも与えてくるのが「Sleep Meister」といえる。

「リスト」では、睡眠時間の変化がひとめで分かる。筆者は最近夜更かししすぎだったのでなんとか戻そうと努力開始
「データ」では、平均値と、眠りの状態をレーダーチャートで確認できる
「行動メモ」を登録しておくと、何に影響を及ぼしているかが視覚化されるようになる
設定画面
行動メモは編集可能。眠りに影響を与える要素として、「就寝直前の食事」や「夜のコンビニ」も入れたいところ
寝言(物音)の感度調整画面
センサーの感度調整画面

すずまり

プログラマからISPの営業企画、ウェブデザイナーを経て、現在はIT系から家電関連まで、 全身を駆使してレポートする雑食性のフリーライターに。主な著書に「Facebook仕事便利帳」「iPhone 4 仕事便利帳」(ソフトバンククリエイティブ)など。 睡眠改善インストラクター、睡眠環境診断士(初級)。