シンプルな使い勝手で機能充実! 使いやすいテキストエディタ「Mery」
●こんなところが便利!
単純なメモ書きから、開発者向けの編集モードまで備えながら、機能を絞り込んでシンプルに仕上げたタブ表示対応のテキストエディタ。検索置換はもとより、反転表示、自動インデント、見出しが分かるアウトライン機能、動作を記録するマクロ、XML整形、選択範囲の文字数をカウントする機能などを標準的に備えているほか、USBメモリに入れて持ち運ぶことも可能。
■Mery 動作OS:Windows XP 作者:Kuro氏 http://www.haijin-boys.com/island/wiki/index.php?title=Mery |
●USBメモリに入れて持ち運べるタブ対応のテキストエディタ
テキストエディタの選び方は用途に応じて人それぞれだと思う。プログラム開発メインの方と、メモ程度で十分という方では求める機能も違うだろう。高機能化すればするほど設定項目も増え、導入直後に行いたい文字サイズや行間調整といった設定すら、どこを触ったらよいかわかりにくいということもある。
今回ご紹介するのは、開発者向けの編集モードを備えながらも、ビギナーにもすぐ使い始めやすいテキストエディタだ。
起動時の「Mery」。見た目もとてもシンプル |
テキストエディタ「Mery」は機能的に充実しているのに、違和感なく使い始められるシンプルなテキストエディタである。インストールは不要で、解凍して実行ファイルを起動すればすぐに使い始められる。
タブに対応しているため、タブ表示を有効にすれば新規ファイルはタブ化して「Mery」内にまとめられる。複数のテキストファイルを編集する際もアプリケーションは1つなのでデスクトップもスッキリするだろう。
画面の分割表示が可能なほか、字下げを検知して文書の見出しを自動的に階層表示する「アウトライン機能」も搭載しており、編集に応じてリアルタイムに構造を確認できる点もうれしい。
インストール作業は不要。解凍したフォルダ内の「Mery.exe」を実行するだけでよい | 「Mery」のサイトから紹介文とURLをペーストしてみた |
●多機能だが、スムーズに使い始められる
シンプルなテキストエディタとして文字サイズや行間サイズの調整が可能なほか、Unicode対応で、HTMLやPHP、C++など合計21種類の編集モードが用意されている。XML整形機能もあり、構造がわかりにくいソースもタグをインデント、改行して見やすくしてくれる。
背景と文字色の反転機能や、自動インデント、プラグインやキーボード操作を記録できるマクロ機能もあり、既存のマクロライブラリからのダウンロードも可能となっている。分からないフレーズがあったら、右クリックから検索エンジンで簡単に検索できる点も親切だ。
文字数カウント機能も標準で用意されており、選択した範囲の文字数をカウントし、ステータスバーに表示してくれる。必要な部分だけカーソルで選択するだけで確認できるので、編集作業に携わる方や、限られた文字数内でコピーを考えなくてはならない方などはかなり重宝するのではないだろうか。
使っていて感じるのは違和感のなさである。設定変更にしてもビギナーが最初に変えたい部分がオプションとしてうまくまとめられていて迷いにくい。選択範囲の変換にしても、右クリックからスムーズに目的の変換内容へ移ることができるため、いつのまにか使いこなせているのだ。
テキストエディタ選びに悩んでいる方はぜひお試しいただきたい。
反転表示も簡単 | ステータスバーにはカーソルの位置や文字コードのほかに、選択範囲の文字数が表示される |
主なコーディング環境をサポートした編集モード | 右クリックから選択できる機能も豊富 |
上下の分割表示も可能 | 文書構造が把握しやすいアウトライン表示機能もサポート |
わかりやすくまとめられたオプション設定の「基本」 | オプションの「表示」では、文字色や背景色などが細かく設定できる |
オプションの「記号」では、改行や空白の表示が設定できる | さまざまファイルを関連づけられる |
ショートカットキーも任意に設定できる |
関連情報
2009/7/29 11:00
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