インボイス制度に備える

インボイス制度が施行間近、必要な準備とは?「2か月で準備するインボイス制度チェックリスト」弥生が公開

 10月1日の「インボイス制度」施行まで残り2カ月となったことを受け、制度直前に必要な準備をチェックリストとしてまとめた「2か月で準備するインボイス制度チェックリスト」を弥生株式会社が公開した。インボイス(適格請求書)を発行する側「売り手」として7項目、受領する側「買い手」として5項目を挙げている。

インボイス制度の施行直前に必要な準備を、売り手・買い手に分けてまとめたチェックリスト
「2か月で準備するインボイス制度チェックリスト」

 弥生が実施した「インボイス制度に関する意識調査2023年春」によると、インボイス制度について「内容を知っている」と回答した事業者は49.7%で、2021年夏の調査の15.8%から33.9ポイント上昇。また、インボイス制度を認知している事業者のうち、適格請求書発行事業者の登録申請がすでに2021年10月から始まっていることについて「内容を知っている」と回答した事業者は43.1%で、2021年夏の20.3%から22.8ポイント上昇。「インボイス制度の認知は決して高いとは未だ言えないが、数値を見ると着実に上がっていることが分かる」としている。

 一方、適格請求書発行事業者の登録申請が開始されたことについて内容を知っているとした事業者のうち、適格請求書発行事業者の登録申請を済ませている事業者は18.7%にとどまっており、制度施行まで残り約2カ月にも関わらず「制度に対する準備不足が懸念されている」としている。

 弥生では、「そもそも何を行えばよいかわからない」「制度施行により経理事務の負担が大きくなるのではないか」といったことなどが問題視されているが、「自社におけるインボイス制度の対応手順を1つ1つ整理すること、適切なソフト選びを行うことで煩わしいことは避けられる」としている。

免税事業者のままでいる場合/課税事業者になる場合のメリット/デメリット
インボイス制度の導入に伴い、免税事業者がそのまま免税事業者を続けるか、課税事業者になって適格請求書発行事業者の登録をするか選択が迫られているとして、弥生では、それぞれのメリット/デメリットについてもまとめている