テレワークグッズ・ミニレビュー

第3回

ネックスピーカーをヘッドセットに使ったら絶妙に便利だった件

手持ちのネックスピーカーをヘッドセット代わりに流用してみたら……

 新型コロナの影響で、テレワークを余儀なくされている読者も多いだろう。かく言うINTERNET Watch編集部でもそれは同じ。それぞれの住環境の中で、テレワーク環境をより改善すべく日々工夫を凝らしている。そこでこの連載では、そんなスタッフが実際に使ってオススメできると思ったテレワークグッズのレビューをリレー形式で紹介していく。


 Bluetooth接続のネックスピーカーの購入を検討し始めたのは、そもそもはクロスバイクでの移動中に音楽を聴きたいと考えたからだった。コロナ禍に突入したばかりの2020年、電車に乗る機会がめっきり減り、音楽を聴く時間が大きく減ったことから、自転車で移動しながらの"ながら聴き"を目的に物色し、購入していたものだ。

 肝心の自転車移動中の音楽鑑賞用途としては、並走する車の音や、何より風切り音に遮られ、かなりボリュームを上げないと音楽が聞こえず、その状態で信号待ちをしていると周囲に迷惑となる上に、都条例にも引っ掛かりそうだったため、BoseのFlames Altoへ移行した(こちらが故障して現在は使えていないのは別の話)。

 そして、EM-Techの「EM-W100」が宙に浮いていたところで、ふと考えたのだった。在宅勤務が中心となり、マイク付きの有線イヤホンなどでオンライン会議をしていたのだが、長時間耳に突っ込みっぱなしだからか、持病の耳鳴りが悪化してきていたのだ。その代わりになりそうだと、その存在を思い出した。

 実際、商品ジャンルとしては「ネックスピーカー」であって、マイクを使えるとは明記されていないが、調べてみたところヘッドセットのA2DPプロファイルに対応するようで、Bluetooth接続で普通にマイクが使えるという情報を見つけた。

 そこで、実際に会議に使ってみたところ、むしろそれまでに使っていた有線接続のイヤホンよりもマイク音質は良好(と会議参加者から指摘があった)で、スピーカーとしても、手元で音量を容易に調節できたりと、なかなか便利だったのだ。音質も、音楽鑑賞用途には向かないものの、会議用途(や動画視聴など)であれば申し分ない。

 本体が88gと軽いのも、肩こりのしやすい在宅勤務時に長時間使うのに向いているし、公称のバッテリー駆動時間も14時間と長いので、数日使ってから充電しておけば、全く問題ない状況だ。

 難があるとすると、イヤホンやヘッドホンと違って耳元で音が鳴るスピーカーなので、周囲に人がいれば当然音は漏れ聞こえる。使う場所が自宅とはいえ、環境次第では周囲へ迷惑が掛からないよう、気をつかって使いたい。

付属のUSBオーディオアダプタ―
PCに接続するとスピーカーとして認識される

 ちなみに、少し古い製品でもあるのだが、国内各メーカーからも(外観含め)ほぼ同種の製品が発売されている。本製品にはUSB給電されるオーディオアダプタが付属しており、テレビなどと3.5mmミニピンケーブルで接続し、「FastStream」というコーデックを用いて低遅延での接続が可能なようだ。

 この点も鑑みつつ、他の用途でも使えるようにUSBアダプター付属の本製品を選んだ。だが、深夜のゲーム用などに使うといいのかもしれないが、実際のところ使ってはいないのが現状だ。