テレワークグッズ・ミニレビュー

第166回

あわや大惨事!! 夏になるとなぜか剥がれるSwitchBot ロックUltraの両面テープ問題に終止符を打つ

我が家で愛用中のスマートロック、SwitchBot ロックUltra。後付け感も少なく非常に気に入っている……のだが

 以前にも紹介したが、我が家では玄関の鍵にSwitchBotのロックUltraと顔認証パッドを使っている。

 特に顔認証パッドがあることで、両手が塞がっているときでも解錠できるのはスゴく快適だ。現在はさらに新しい顔認証パッドProというのも登場していて、そちらは手のひら静脈認証にも対応している。太陽の角度によっては顔認証がうまくいかなかったり、手が濡れていると指紋認証も使えなかったりするので、静脈認証があればそれはそれで便利そうだ。

ロックUltraと顔認証パッドの組み合わせはめちゃくちゃ便利で、もはや物理キーを持ち歩くことはなくなった

 さて、そんなわけで快適に使っているのだが、1つ問題が起きた。それがロックUltraの両面テープが剥がれてきてしまうという問題。最初のうちは強く押しつけることで復活していたのだが、徐々にそれも効かなくなり、先日外出して帰宅すると、解錠できない状態になってしまっていた。幸い家族が家にいたので大事には至らなかったが、家族全員で出かけていたら大惨事である。

ロックUltraが剥がれかけて、ひどくなると鍵が開けられなくなる

 以前使っていたロックProの時は、両面テープが剥がれたことは一度もなかったし、逆に剥がすのにめちゃくちゃ苦労させられたぐらいだったのだが、どうも両面テープの種類がUltraから変わっているのかもしれない。よくも悪くもきれいに剥がれやすい印象だ。

両面テープの種類が変わったのか、きれいに剥がれているのが分かる
こちらは先代ロックProを取り外した時の両面テープ跡、強力すぎてこれを剥がすのも大変だった

 さらに、ロックUltraが剥がれやすい大きな要因がある。

 スマートロックは、サムターン(鍵のつまみ)を回すという仕組み上、つまむ部分をサムターンの高さに合わせて取り付ける必要がある。

 そこで従来のロックProでは、本体と足のパーツが別体になっていて、サムターンの高さに合わせて足パーツの取り付け位置を調整して固定する構造だった。

 それに対してロックUltraでは、サムターンを回す部分が奥へとスライドする構造になっていて、ある程度までの高さ調整は、そのスライドで吸収できる仕組みになっている。

旧モデルのロックProでは、足パーツの長さを調整することで、サムターンの高さに合わせる構造だった
ロックUltraでは、ホルダー部分がスライドする構造になったことで、高さ調整が不要になった

 おかげで足の高さ調整が不要になったし、なにより別パーツの足がないので、見た目にもとてもすっきりするようになった。

 だが、このスライド機構の調整はバネの力で行っているので、常にサムターンを押すようになっている。つまり、常に本体を剥がそうとする方向にバネの力が働いてしまっているわけだ。非常によくできた機構なのだが、これが両面テープが剥がれやすい一番の原因だろう。

 くわえてあくまで推測だが、熱の問題もある気がしている。

 というのも、実は両面テープが剥がれるのはこれが初めてではない。そこで前に剥がれたのがいつだったかを調べてみたところ昨年の夏だった。昨年も徐々に酷くなっていって、9月頭に新しいテープで貼り直したところ、その後は問題なかったのが、再びこの夏に剥がれ始めた。一度剥がれ始めても、グッと押さえ付ければ復活するのだが、またしばらくすると剥がれ始める。そして偶然かもしれないが、特に暑い日に剥がれることが多かった印象。

 そう考えると、バネの力に加えて、暑さによって両面テープの粘着力が弱まっているのが原因なんじゃないかという気がしている。

両面テープ以外に装着する方法はないか?

 SwitchBotの公式ストアでは両面テープだけで販売されているので、それを買い直そうかとも思った。しかしこの調子だと来年の夏にはまた剥がれそうだ。

 そこでなにかいい手はないかと探したところ、見つけたのが、マグネットの力で固定するベースマウントだ。ロックUltraには別売のアダプターなどを取り付ける場合のネジ穴があるので、その穴を使ってベースマウントにネジ止め。ベースマウントには強力なネオジウム磁石がついているので、その磁力で金属製のドアに固定できるという。

強力な磁力でロックUltraを固定するマグネットマウントを試してみた

 もともと賃貸物件などで使うものとして、作られたようだが、我が家の玄関も金属製なので、試してみる価値はありそうだ。

 Amazonを探すと、2つ製品が見つけられた。1つは3Dzというブランドの「SwitchBotロックUltra専用 マグネットベース」という製品。その名の通りロックUltra専用なうえ、高さ調整アダプターなどとは併用できないという。そして価格は4800円。

3DzのSwitchBotロックUltra専用 マグネットベース。固定用ネジ3本が付属
おそらく3Dプリンターで作った製品のようだ
滑り止めのテープの下には合計7つのマグネットがネジ止めされている

 もう1つはVinffyというブランドの「SwitchBot 強力マグネットプレートセット」という製品。こちらは2026年新開発とあって、3Dzのものより新しそう。さらにこちらはロックUltraにくわえてロックProにも対応。また高さ調整アダプターにも対応するという。しかもスマートロック本体だけでなく、顔認証パッド用のマグネットマウントもセットになって価格は2499円。

VinffyのSwitchBot 強力マグネットプレートセット。ロックUltraとProに対応し、さらに顔認証パッド用のマウントもセットになる
ロックUltraとProに対応、それぞれ用のネジも付属
滑り止めテープで見えないが計6個のマグネットがついているようだ
こちらは顔認証パッド用のマウント。滑り止めテープの下に4つのマグネットがついているようだ
この小さなマグネットを使うことで、取り外された時のアラームも作動させられる

想定外の落とし穴! 我が家のドアには取り付けられないだと?

 そんなわけで価格も安いしどう考えてもVinffyのほうがいいだろうと選んだのだが、実際に届いてみたら、我が家では使えないことが判明した。

 その理由というのがプレートの形状だ。なんでこんな形になっているのか分からない(もしかしたらロックProと共用のためなのかも)が、なぜかロックUltra本体より縦方向に大きく(22mmほど)はみ出すような形状になっていて、そのはみ出した部分が筆者の玄関だと、ドアハンドルにぶつかってしまうのだ。

ロックUltraに装着してみた状態。え? なんでそんなにはみ出るの?
裏から見た状態。ネジ穴の位置ずらせばいいのに。しかもはみ出した部分にマグネット入ってないし、ロックProと共用させるためなのだろうか?
手計測だが縦方向に22mmほどはみ出している
横方向は左右ともに4mm弱はみ出す

 上下を逆にしてみるが、今度はドアガードに干渉してしまって付けられない。Amazonの製品写真でも確かに少しはみ出しているようには見えたが、ここまで大きくはみ出すとは思っていなかった。

これまでの付け方(ダイヤルが上)でつけようとしても、ドアハンドルにぶつかってしまうので装着できない
上下を逆にしてみるが、今度はドアガードにぶつかってしまう。この出っ張りが邪魔すぎる!!

 そこで仕方が無いので、3Dzの製品を買い直してみた。ただ、こちらも何cmはみ出すのかといった情報が掲載されていないので、イチかバチかだ。

 で、結論からいうと、こちらもダメだった。以下にサイズ感の分かる写真を入れておくので、どうか筆者の屍を越えていってほしい。

 そして写真を見てもらえば分かるが、上下の飛び出しぐあいはどちらもほとんど同じだった。なので、横方向にはみ出さない分、Vinffyのほうが装着の自由度は高いだろう。3Dzのほうのメリットとしては、高さ(厚さ)が5mmとVinffyより1mm薄いのと、全周を覆う形なので、横から見たときにすき間ができない。また、マグネットも広い範囲に配置される、マグネットの数も1つ多いので、固定力ではおそらく3Dzのほうが優れると思う。

Vinffyと3Dzの比較。ネジ穴の位置でそろえて見ると、縦方向のはみ出し具合はほぼ同じ。横のはみ出しが少ない分、Vinffyのほうが装着の自由度は高いだろう
我が家のドアに装着してみたサイズ感。やはり下のドアノブに大きくぶつかってしまう
上下逆にするとドアガードに接触。角が丸くなっている分で避けられないかと思ったがダメだった

リューターで削ってなんとか取り付け!!

 さて、どうしたものか。また剥がれる覚悟で両面テープを買うか? あるいは見た目はかっこ悪いが斜めに取り付けるか?

 いろいろ考えた結果、削ることにした。ダイヤルが下になるようにすると、干渉するのはドアガードの台座の部分だけ。縦横1cm弱、しかも厚みも5mmもないぐらいなので、その部分だけ削ってしまえば取り付けはできそうだ。

 Vinffyと3Dz、それぞれを観察してみると、3Dzはちょうどその部分にマグネットがある。マグネットはネジ止めされているようなので、1つだけマグネットを外せばいけそうではある。もともとVinffyよりマグネットの数が1つ多いので、それでも磁力は十分だろう。

 ただ、Vinffyのほうを確認すると、その場所はただのプラスチックのプレートになっていて、マグネットもないので削るのも簡単だ。いっそのこと、このマグネットも何もないただの出っ張り部分をまるごと切り落としても良いんじゃないかとも考えたが、この出っ張りにもなにか強度的な意味などがあるのかもしれない。なので、まずは干渉する箇所だけを削ることにした。それぐらいであれば、大きな影響が出ることはないだろう。

 ということで、電動リューターを使ってガリガリと削っていく。すると突如貫通。中の空洞が現れた。てっきり一枚ものなのだと思っていたら、2枚を合わせた構造になっていた。あぶないあぶない、もし出っ張り部分を全部切り落としていたら、見た目にも悪いし、強度的にもあやしくなっていたことだろう。

まずはドアガードと干渉する場所を調べる。削る範囲は最小限にしておきたい
電動リューターで削る。プラスチックなので削るのは容易だ
削り進めたら中が空洞だった。2枚のプレートを重ね合わせたものだったようだ
浮いてしまうと磁力が十分に働かないので当たっている箇所を確認しつつ削り進める
完成。裏側だけを削ったので見た目では削ったのはほぼ分からないようにできた。取り付けもガッチリできていて問題なさそう
横から見たところ。ギリギリ干渉しないように削ったので浮いている様子もない
上から見たところ。のぞき込まなければ分からないように仕上げられた

 そんなわけで干渉する箇所だけを削り落として装着完了。裏側だけを削るようにしたので、見た目的にも言われなければ分からないぐらいきれいに装着することができた。

 強度としても、普通に使っている分には外れることはなさそうだ。ハイスピードで施錠、解錠を繰り返してみたが、グラついたりズレたりする様子はない。ただし手で強く引っ張れば外れるぐらいなので、たとえばドカっと倒れかかるとか、重い荷物をうっかり勢いよくぶつけるとか、そういうことがあれば外れる可能性はあるだろう。

 ただ、夏の暑さで弱まるという心配はないので、外出中に外れるような可能性は低いだろう。また、剥がした後に両面テープが残るとか、その両面テープでドアを傷めるという心配もないので、筆者のようにテープが剥がれて困っている人はもちろん、賃貸物件で傷を付けたくない人にもオススメできると思う。

 ちなみに顔認証パッド用のベースプレートもあったのだが、こちらはもともと貼り付けた台座が、両面テープでがっちり固定されてしまっていて、外せる気がしないので、現状は使っていない。将来的に剥がす機会があったら交換しようと思っている。

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