2009/06/08~06/12


 先週は、WiMAXやスマートフォンといったモバイル通信分野の動きが目立ちました。同時期に開催されたイベント「Interop Tokyo 2009」「Google Developer Day 2009」、「Worldwide Developpers Conference(WWDC)2009」でも関連する新製品・サービスが登場しました。

 モバイルWiMAXサービス「UQ WiMAX」を提供するUQコミュニケーションズは、8日にインテルとの共同記者発表会を行い、7月1日からの有料化以降の施策を説明したほか、同日はビックカメラヤマダ電機などもモバイルWiMAXのMVNOサービスを発表しました。「Interop Tokyo 2009」でも、UQコミュニケーションズのブースに注目が集まりました。

 Appleは、「WWDC 2009」で待望の新型iPhone「iPhone3G S」を発表。最新OSや音声認識機能の搭載、パフォーマンスの向上が目玉です。奇しくも同日(日本時間9日)開催の「Google Developer Day 2009」基調講演では、携帯電話向けOS「Android」を紹介。国内初のAndroid搭載端末「HT-03A」を提供するNTTドコモが、「スマートフォン市場はアプリケーションがキーになる」と、開発者への協力を呼びかけました。

 このほか、12日の参議院本会議で、「ダウンロード違法化」などを盛り込んだ改正著作権法が全会一致で可決・成立。「ダウンロード違法化」は、違法配信されている音楽・映像を違法と知りつつダウンロードする行為を禁止するものですが、違反者に対する罰則は設けられていません。また、違法配信と知らずにダウンロードした利用者に不利益が生じないよう留意することなど9項目の附帯決議が付されています。改正法は2010年1月1日より施行されます。

UQ WiMAX、7月1日に有料サービスを開始。サービスエリアは東名阪
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/06/08/23712.html
 6月8日、UQコミュニケーションズとインテルは、WiMAXに関する共同記者発表会を開催した。7月1日に有料化するモバイルWiMAXサービス「UQ WiMAX」などの施策を発表。1契約で2台の機器を追加登録できる「機器追加オプション」、サービスエリアや通信速度を確認できる「Try WiMAX」を説明したほか、10月1日からは1日600円で利用できる「UQ 1 Day」を開始する。

Appleが「iPhone3G S」発表、最新OS搭載でコピペも可能に
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/06/09/23723.html
 6月8日、米AppleはiPhoneの新機種「iPhone 3G S」を発表した。OSの最新版「iPhone OS 3.0」を搭載したほか、動画撮影も行える3メガピクセルオートフォーカスカメラや音声認識機能、デジタル方位磁石などを内蔵。パフォーマンスと内蔵メモリ容量アップなどの改良点もある。日本では、6月26日からソフトバンクモバイルの取扱店で販売が開始される。

「Safari 4」正式版が公開、高速化と標準準拠をアピール
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/06/09/23722.html
 6月8日、米AppleはWebブラウザ「Safari 4」正式版を公開した。対応OSは、Windows Vista/XP、Mac OS X 10.5.7または10.4.11。Windows版とMac版がAppleのサイトから無料でダウンロードできる。Appleによれば、搭載されたJavaScriptエンジン「Nitro」は、Internet Explorer 8(IE8)より8倍近く速く、Firefox 3より4倍以上速いとしている。また、HTMLの読み込み速度も、IE8より3倍以上速く、Firefox 3より3倍速いとのこと。

Adobe Reader/Acrobatのセキュリティアップデート公開
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/06/10/23739.html
 6月9日、米Adobe SystemsはAdobe Reader/Acrobatのセキュリティアップデートを公開した。対象製品はWindows版とMac版のAdobe Reader/Acrobat 9.1.1およびそれ以前のバージョン。今回のセキュリティアップデートでは、JBIG2フィルタに存在する脆弱性など、これまでに確認されている合計12件の脆弱性を修正。脆弱性の中には、悪用することで任意のコードを実行させられる可能性のあるものも含まれている。なお、Adobe Systemsでは、四半期ごとに定期的にセキュリティアップデートを提供することを表明していたが、今回がその1回目となる。

改正著作権法が参議院で可決・成立、「ダウンロード違法化」など
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/06/12/23773.html
 6月12日、参議院本会議で改正著作権法が全会一致で可決・成立した。改正法には、違法配信されている音楽・映像を違法と知りつつダウンロードする行為を禁止する、いわゆる「ダウンロード違法化」の措置が盛り込まれており、2010年1月1日より施行される。また、海賊版DVDなどを違法複製物であると知りつつネットオークションなどに出品する行為が禁止され、違反した場合の罰則(5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金または併科)も設けられた。



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(編集部)

2009/6/15 11:00