2009/07/06~07/10


 マイクロソフトが提供する次期OS「Windows 7」日本語版の発売日が10月22日に決まった。同社の樋口泰行代表執行役社長は、経営方針説明会で、「2010年度は、Windows 7やWindows Server 2008 R2、Office 14などの新製品を投入する、マイクロソフトにとって『飛躍の年』になる」と話している。

 Windows 7では、外出先のPCからインターネット経由で自宅のPCにアクセスし、そこに保存しているデジタルメディアを視聴できる機能「リモートストリーミングメディア」や、仮想的にWindows XP環境を実現し、XP対応のアプリケーションなどを使えるようにする機能「Windows XPモード」などが目玉という。

 経営説明会では、Windows 7の開発にあたっては、Windows Vistaにあった互換性の問題や、ユーザーの声をもとに「速さ」「使いやすさ」「互換性」のバランスを考慮して開発してきたと説明。また、ハードウェアスペックの関係で、Windows 7を機にPCを買い換えるユーザーも多いことなどを挙げ、「Windows 7のビジネスチャンスは大きなものになる」と話している。

 次期Windowsの発売が迫る中、米Googleは独自OS「Google Chrome OS」の開発を表明した。このOSはオープンソースで、当初はネットブックをターゲットとした軽量OSとしてリリースを目指すという。

 ブラウザ「Google Chrome」の名を冠していることも興味深い。最小限のデザイン・設計で、Webアプリケーションを使うことを前提にしているようだ。また、オープンソースのため、OSが無料になる点もユーザーにとっては嬉しい。

 昨今、インターネットをするためだけにPCを持つユーザーも少なくない。ネットブックはその最たる物だ。Webサイトの閲覧とメールチェック、Webアプリケーションを利用することを考えれば、OSは必要最低限の機能で十分という考えも成り立つ。

 「Google Chrome OS」は、スピード、シンプル、セキュリティを柱として、「数秒で起動してWebが利用できるOS」になるとのこと。インターネット時代を踏まえた上で、「OSのあるべき姿を再考する」というGoogleのコメントは、新機軸のOSの登場を期待させる。

「Windows 7」日本語版も10月22日発売
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20090707_300433.html
 マイクロソフトは、次期OS「Windows 7」を日本でも米国と同じ10月22日に発売することを明らかにした。Windows 7日本語版については、7月最終週に開発完了を予定。ボリュームライセンスでの提供日については、開発完了後に決定する。

Windowsにパッチ未提供の脆弱性、ゼロデイ攻撃も確認される
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20090707_300434.html
 マイクロソフトは、「Microsoft Video ActiveXコントロール」にセキュリティ更新プログラム未提供の脆弱性が見つかり、これを悪用したゼロデイ攻撃を確認したとして、セキュリティアドバイザリを公開。対策方法も解説している。

Google、独自OS「Google Chrome OS」の開発を表明
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20090708_300679.html
 米Googleが新たなプロジェクトとして「Google Chrome OS」の開発に取り組むと発表。当初はネットブックをターゲットにした軽量OSとしてリリースする。2009年後半にオープンソースでコードを公開し、2010年後半には利用できる予定だ。

「Gmail」などのベータ表記が外れ、ついに正式版に
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20090708_300621.html
 米Googleは、Gmailなどの複数のアプリケーションからベータ表記を外し、正式版になったことを発表した。正式版になったのは、Gmail、Google Calendar、Google Docs、Google Talkの各アプリケーション。正式版への移行理由としては、試験段階のアプリケーションの導入を大企業が好まないことや、正式版とするための目標に達したことを挙げている。

シマンテック、「ノートン2010」パブリックベータ版を提供開始
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20090709_300910.html
 シマンテックは、次期セキュリティ対策製品「ノートン インターネットセキュリティ 2010」「ノートン アンチウイルス 2010」のパブリックベータ版を公開した。無償ダウンロード可能。対応OSはWindows 7/Vista/XP。次期バージョンでは「Quorum」と呼ぶ新たな保護システムなどを搭載する。製品版は2009年秋にリリースの予定で、パブリックベータ版は8月30日まで公開。


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(編集部)

2009/7/13 11:00