みんなの在宅ワーク

第39回:鎌田遼(株式会社Geolonia)の在宅ワークスタイル

オープンソースな地図の会社は働き方もオープンソース

 こんにちは。株式会社Geoloniaの鎌田といいます。

 Geoloniaは位置情報を扱うスタートアップ企業です。メンバー全員が創業時から完全リモートワークで、本州最南端の和歌山県串本町や瀬戸内海の離島、東京など、さまざまな場所からコミットしています。

 私は滋賀県米原市の山に囲まれた、いわゆるど田舎に住んでいます。リモートでGeoloniaの開発者として製品開発を行うかたわら、立命館大学の非常勤講師として地図の研究や情報教育に携わっています。

住んでいる米原市の伊吹は豪雪地帯で、今年はたくさんの雪が降りました

オープンソースな働き方を

 Geoloniaは“Open by default”をポリシーに、自社のプロダクトのソースコードを積極的にオープンソースライセンスでGitHub上に公開しています。それは、次のような思いを持っているからです。

  • 社内と社外、開発者とユーザーの垣根を曖昧にすることで、開発者コミュニティの中でGeoloniaのプロダクトに関心を持ってもらいたい/好きになってもらいたい
  • ユーザーの意図をダイレクトにGeoloniaのサービスに反映したい
  • プルリクエストやIssueに対して対価を支払えるような仕組みを作りたい
  • オープンソース的な価値観を通して、多様な関わり方を実現したい

 また、私たちは、メンバーが気軽に情報をアウトプットできる場があることを重視しています。なぜなら、それよって得られるフィードバックの貴重さが、情報発信の手間やコストを上回ると考えているからです。

 そのため、Qiita開発者ブログに記事を投稿しているほか、社内での情報共有にはQiita Teamなどのプラットフォームを活用しています。

私の作業環境

 田舎に住んでいる私はGeoloniaで働き始める前からリモートで仕事をしてきました。

 自宅の作業環境では、外部ディスプレイは4Kディスプレイを1枚使っています。Sidecarが使えるiPad Proもありますが、トリプルディスプレイにすると視線の移動が疲れる気がするのであまり使いません。もっぱらノートPCを持ち出したときにデュアルディスプレイにするために使っています。

 キーボードはMacBook内蔵のものを利用しています。ただ、2匹のネコと同居しているため、ほこりに弱いらしいMacのバタフライ式キーボードは相性が悪いようで、Apple Storeで「動物の毛が大量に詰まっています……」と言われたことがあり、それからはブロワーなどを使って頻繁に掃除するようにしています。

デスク環境。2台のMacBook Proでコーディングをするかたわらにバッチ処理などを行ったりしています

Apple Watchで運動のモチベーション維持

 リモートだと運動不足になりがちなので、適度な運動をすることを心がけています。近くの林道でジョギングをしたり、大学に出講するときに駅から通勤ランニングをしたりしています。

 1年を通して同じ場所を走っていると、季節の移り変わりを花や昆虫の変化などで観察することができてとても安らぎます。また、Apple Watchを使ってヘルスケア機能でアクティビティの内容を記録し、モチベーションの維持に役立てています。

京都のランニングの記録をApple Watchから吸い出し、Geoloniaの地図に重ねてみました
鎌田遼の在宅ワーク環境
  • メインPC:MacBook Pro(2020)、MacBook Pro(2017)
  • ディスプレイ:2画面
  • キーボード:パソコンのキーボード
  • マウス/トラックボール/トラックパッド:パソコンのトラックパッド
  • カメラ:外付けディスプレイの内蔵カメラ
  • マイク/ヘッドフォン/スピーカー:AirPods Pro
  • ビデオ会議サービス:Zoom/Google Meet/Slack
  • 机:フリーデスク(1400×750mm)
  • 椅子:オカムラ バロン
  • その他小物:Apple Watch(健康管理用)、ペットカメラ(集中したいときはネコを別室に隔離して時々見守ります)、炭酸水

鎌田 遼

滋賀県米原市在住。株式会社Geoloniaで開発者をしています。立命館大学非常勤講師。趣味はカタツムリの殻集め。