みんなの在宅ワーク

第62回:近藤佑子(CodeZine編集長/Developers Summitオーガナイザー)の在宅ワークスタイル

体と心の健康を守る! コロナ禍の引っ越しでゼロから作った仕事環境

デスク環境。最近導入してよかったものは、山田照明のZライト。アームの長いデスクライトなので、ディスプレイの上から手元を楽々照らしてくれます

 こんにちは、近藤佑子です。株式会社翔泳社で、ソフトウェア開発者向けのウェブメディア「CodeZine」の編集長と、カンファレンス「Developers Summit」のオーガナイザーをしています。

 私が在宅ワークを開始したのは2020年3月ごろ。当時はシェアハウスに住み、狭い個室で仕事をしていましたが、2021年2月にパートナーと住むために今の家に引っ越しました。

 私もパートナーもリモートワークをしているため、物件選びの最低条件は「お互いの仕事部屋がある」ということ。結果的に、私の仕事部屋は8畳+クローゼットの個室になり、以前住んでいたシェアハウスの個室から、体感としては2倍以上広くなりました。

 引っ越しを機に断捨離を敢行し、在宅ワーク環境も一新することにしました。そして試行錯誤ののち、現在は一定の完成形に持っていくことができました。なお、私のブログでも、これまでの試行錯誤について詳しく紹介しています。

在宅ワークでは環境を自分の体に合わせることができる。昇降デスクで高さを調整、椅子も使い分け

 在宅ワークを整えるにあたり、まず購入したのは昇降スタンディングデスク「FLEXISPOT E7」です。立って作業をすることに憧れて購入したのですが、それよりも、自分の体に合わせて自由に高さを変えられることの方が良かったです。

 市販されているデスクの高さは、一般的に70~72cmが多いとされています。一方、家具メーカーのサイト(Bauhutte)で身長に合った机の高さを調べると、身長156cmの私に最適な机の高さは61cmとあり、なんと10cmも違います。

 出社していたころはフットレストを置くなどして調整していましたが、昇降デスクを導入した今は、自分の体に合った机の高さで仕事ができています。

 椅子についても試し座りをしたり、最終的に、中古で購入したオカムラの「バロンチェア」と、“坐骨で座る”ことをコンセプトにした「アーユル・チェアー メディカルシート」を併用しています。

 バロンチェアは、見た目が大きくて自分の体に合わないのではという先入観がありましたが、座ってみると、座面の高さもちょうどよく、フィットしていました。

 ただ、長く座っていると姿勢もだらけてくるので、アーユル・チェアーで背筋を伸ばして座っています。昇降スタンディングデスクなら、立ち作業はもちろん、複数の椅子を使い分ける際にも、椅子に合った机の高さにできて便利です。

(左)オカムラの「バロンチェア」。中古でローバックを購入し、別途、ヘッドレストを購入して自分で取り付けました。(右)「アーユル・チェアー メディカルシート」。ニトリの折り畳み椅子の上に置いて使っています

 レイアウトは、壁を背にしたいわゆる“社長室配置”。視界が開けて開放的になりますし、ビデオ会議のときに背景の映りに気を取られなくていいのがおすすめポイントです。ただ、ケーブル類のごちゃごちゃが目立つのが難点です。

窓にグリーンをあしらったり、アートやかわいいものを飾ったりしてお気に入りの空間に。壁を背にした“社長室配置”にしたのはいいものの、ケーブルのごちゃつきが目立つのが悩み……

健康に気を付けてハイパフォーマンスに仕事をしたい。Nintendo Switchでフィットネス、筋トレグッズやヨガポールも導入

 健康に在宅ワークするために、いくつか取り入れていることがあります。

 まずは運動。ジムや外での運動が難しいご時世なので、Nintendo SwitchやOculus Quest 2などのフィットネスゲームで運動をしています。ただ、さらに筋トレもしたくなったので、トレーニングベンチとダンベル、そしてストレッチのためにヨガポールを導入しています。

トレーニングベンチと可変ダンベル、ヨガポール。ヨガポールは仕事中に休憩したいときに乗って、ゴロゴロすると背中がほぐれていい感じです

 トレーニングベンチの配置も工夫しています。トレーニングベンチは黒くてゴツいので部屋のインテリアに合わない。かといって都度折りたたんで収納するのは面倒。そこで、ナチュラルな風合いのブランケットで隠してしまうことにしました。「我ながらうまく隠せたなぁ」と満足しています。

中にトレーニングベンチがあるとは思えないほど隠せました

 仕事中の飲み物については、在宅ワークを始めた当初は、コーヒーを豆で買ってドリップして飲むほどコーヒーが好きでしたが、カフェイン依存性が気になり、今年に入ってからはコーヒーを飲まないようになりました。

 しばらくは紅茶やノンカフェインのお茶ばかり飲んでいたのですが、現在メインで飲んでいるのは白湯です。沸かしたお湯を保温ポットに、水を別のボトルに入れて、都度混ぜて飲んでいます。

 部屋の照明は、スマート電球の「Philips Hue」を使っています。明るい照明のままついつい遅くまで仕事や作業をしてしまうと寝付きが悪くなってしまうので、自動で19時には少し暗く、22時にはとても暗くなるように設定しています。

 在宅ワークは、自分の体や生活スタイルに合った仕事の仕方ができるのがポイント。ぜひいろいろ試してみてください!

近藤佑子の在宅ワーク環境
  • メインPC:DELL Latitude 5310(仕事用)、デスクトップPC、ASUS ROG Zephyrus G14
  • ディスプレイ:3画面
  • キーボード:ロジクール Wireless Combo MK245 NANO(キーボードとマウスのセット)
  • マウス/トラックボール/トラックパッド:ロジクール Wireless Combo MK245 NANO(キーボードとマウスのセット)
  • カメラ:ロジクール Webカメラ C505
  • マイク/ヘッドフォン/スピーカー:Jabra EVOLVE 40、ロジクール PCスピーカー
  • ビデオ会議サービス:Zoom/Google Meet/Discord
  • 机:自動昇降スタンディングデスク FLEXISPOT E7
  • 椅子:中古のオカムラ バロンチェア(ローバック+ヘッドレスト)、アーユル・ チェアー メディカルシート+ニトリの折りたたみチェア
  • その他小物:BoYata ノートパソコンスタンド、エルゴトロン LX デスクマウントアーム、山田照明 Zライト Z-209PRO、Amazon Echo、サーモス ステンレスポット 1L、Philips Hue

近藤 佑子

株式会社翔泳社でソフトウェア開発者向けのウェブメディア「CodeZine」編集長と、カンファレンス「Developers Summit」をしながら、個人としても文章を書いたりイベントを作ったりしています。キャッチコピーは「踊る編集者」。