イベントレポート

スマートビルディングEXPOレポート

ソフトバンクの自動清掃ロボット「Whiz」で清掃員の負担減や業務の効率化を実現

 12月11日から13日まで東京ビッグサイト青海展示棟で開催された、次世代のビル設計・工事・管理に関連する技術の展示会「スマートビルディングEXPO」。

 会場では、自律走行が可能な業務用清掃ロボット「Whiz」を販売するソフトバンクロボティクス株式会社がブースを出展していた。

デモ中の「Whiz」。記憶させた清掃ルートをもとに、障害物や人の動きを検知して自律走行する

 「Whiz」は、主にカーペットなどの床清掃を目的とする自律走行タイプのバキュームクリーナー型清掃ロボット。一度目の清掃ではルートを手押しで記憶させる必要があるが、以降は記憶したルートを自動で走行し、清掃する。

 単純に清掃ルートをなぞるだけでなく、カメラや複数の内蔵センサーにより状況を判断。ルート上の障害物や人の動きを検知し、回避や一時停止を行うとしている。また、内蔵するHEPAフィルターにより、吸い込んだ花粉、ハウスダストなどを99.97%までカットして排気する。なお、清掃ルートは複数記憶させることも可能。

 最大約3時間の長時間運転により、一時間につき500平方メートルの範囲をカバーできる。動作モードにより最大駆動時間が変わるが、1回の清掃につきノーマルモードではおよそ1500平方メートル、吸引力を高めるパワーモードではおよそ750平方メートルを清掃可能だ。

 充電時間は4時間。また、スマートフォン・PC向けの専用アプリ「Whiz Connect」を活用することで、遠隔地から複数のWhizを管理し、異常停止時などには通知を受け取れる。

一度目の清掃では、本体からハンドルを引き出して手押しによるティーチング(走行ルート記憶)をする必要があるが、2度目以降は起動するだけで記憶したルートをもとに清掃を開始する

 本体サイズは約幅455×奥行476×高さ653mm、重量は約30kg(バッテリー含まず)。すでにホテルや商業施設への導入がスタートしており、清掃員の負担減や業務の効率化に寄与するとしている。