イベントレポート

スマートビルディングEXPOレポート

ドローンで働き方改革!オフィス巡回型の飛行ドローン「T-FREND」

 12月11日から13日まで東京ビッグサイト青海展示棟で開催された、次世代のビル設計・工事・管理に関連する技術の展示会「スマートビルディングEXPO」。

 会場では、働き方改革やセキュリティレベルの向上に寄与するオフィス巡回型の飛行ドローンを活用したサービス「T-FREND」を販売する大成株式会社がブースを出展していた。

ブルーイノベーション製の飛行ドローン。前面にフルHD解像度のカメラを搭載する

 自動飛行型のドローンがオフィスを巡回し、就業状況を前面のカメラで撮影。退社時間を過ぎて在席している社員への退社を促すことで、働き方改革の実現に寄与する効果があるとしている。

 さらに夜間の巡回も可能で、カメラによる映像記録、モニタリングでセキュリティを強化。サービスにはブルーイノベーション株式会社の屋内飛行型ドローンおよび飛行管理システム、NTT東日本のネットワークを活用している。

 飛行ドローンは最大高さ1.8メートル前後の高度で飛行し、広範囲の映像をフルHDカメラで記録可能。飛行ルートは専用タブレットによりあらかじめ設定でき、充電1回につき最大で10分程度の飛行に対応する(1フロア3000平方メートル以上の面積をカバー可能)。

 なお、カメラ映像はインターネットを経由せず、VPNやクラウドゲートウェイを活用したダイレクト接続でサーバー内に格納されるとしている。

ブース内では飛行巡回中のドローンを撮影したデモ映像が流れていた

 ドローンはGPSを使用しておらず、特殊な電波発信機を使うことで自己位置を推定するため、暗闇でも飛行できる。飛行速度は通常時0.3m/sで、本体サイズはフレーム幅42センチメートル×高さ22センチメートル。現在のところルート上にある障害物を避ける機能はなく、振動を感知するといったん降下し、一定時間後に自動で再起動してルート復帰するとのこと。