イベントレポート

スマートビルディングEXPOレポート

教育機関や公共施設で需要高まる指紋認証ロッカー、株式会社パーソナルが展示

 12月11日から13日まで東京ビッグサイト青海展示棟で開催された、次世代のビル設計・工事・管理に関連する技術の展示会「スマートビルディングEXPO」。

 会場では、指紋認証による開閉が可能なロッカー「パーソナル1『鎧』」を販売する株式会社パーソナルがブースを出展していた。

「パーソナル1『鎧』」。各ロッカーに指紋認証センサーを備えており、ワンタイム型の指紋認証を実現。操作方法を解説する液晶ディスプレーも備えており、広告としても活用できる

 生体認証システムを得意とする同社の製品が多数展示されていたブースで、人目を集めていたのが指紋認証ロッカー「パーソナル1『鎧』」。ロッカーの取っ手部分にあるライン式の指紋認証センサーで指紋を記録して開錠し、再び閉めてからは同じ指紋を読み取るまで開錠できない。

 事前登録の必要のないワンタイム型の指紋認証を使用しており、シンプルだが防犯性能が高く、鍵を作成する必要や紛失する心配がないといったメリットがある。指紋センサーの本人拒否率(FRR)は1%以下、他人受入率(FAR)は0.1%以下で、応答速度は2.0秒以下としている。

指紋認証センサーは指でなぞるライン式。センサーのみの販売も実施しているという

 技術自体は目新しいものではないが、近年の防犯意識の高まりもあって、教育施設や公共施設構内での手荷物一時保管用ロッカーとして納入先が増えつつあるとのこと。

 本体にはカラーバリエーションとして9パターンの基本色を用意しており、オプションとして希望色での塗装やシート・インクジェット出力加工などにも対応。液晶パネルと合わせ、広告スペースとしても活用できる。

医療施設向けの金庫。IDカードと静脈認証による2段階のセキュリティで薬品などを保護できるほか、開閉時に利用履歴が残るため不正防止などに役立つ

 そのほかブースには、IDカードと静脈認証による2段階のセキュリティに加え、利用履歴も閲覧可能な医療施設向け金庫、指紋認証装置付きセーフティボックスなどが展示されていた。