イベントレポート

Interop Tokyo 2025

TP-Link、集合住宅などの建物内をGPONで光ファイバー接続。ONU内蔵アクセスポイントもラインアップ

10GbE対応のWi-Fi 7ルーター新製品「Archer BE550 Pro」もお披露目

「Interop Tokyo 2025」のTP-Linkブース

 6月11日~13日に開催された「Interop Tokyo 2025」のティーピーリンクジャパン株式会社(TP-Link)のブースでは、クラウド上のネットワーク統合管理ツール「Omada」の展示コーナーで、GPONソリューションを紹介していた。

 PON(Passive Optical Network)は、フレッツ光やNURO 光などの光回線サービスで、加入者宅につながるアクセス回線部分で使われている方式だ。GPONは、そのPONの一方式にあたる。

 TP-Linkでは、このGPONを企業の建物や工場、ホテル、マンションなどの中で使うソリューションを提案している。すでにマンション内の各部屋への回線で採用事例があるとのことだった。

「Omada」展示コーナー中の「GPONソリューション」

 展示ブースでは、そのためのOLT(Optical Line Terminal、PONの中央側に設置する光回線終端装置)や、ONU(Optical Network Unit、末端側の光回線終端装置)を内蔵したWi-Fiアクセスポイントなどを展示。そして、それらを全てOmadaで管理可能であることも特徴との説明だった。

GPONソリューションの機器
OLTの「DS-P7001-01」
ONU内蔵Wi-Fiアクセスポイントの「EAP610GP-Wall」「EAP610GP-Desktop」(上)と、OLTの「DS-P7001-04」(下)
ONU内蔵Wi-FiアクセスポイントのPONポート
SFPポートに挿さるONU「XM60A」(OLTの上に置かれている小さなユニット)
「Omada」の展示

 また、Wi-Fi 7対応ルーターのコーナーに展示されていた新製品「Archer BE550 Pro」は、Interop Tokyo 2025で出展企業の製品やサービスを表彰する「Best of Show Award」において、「モバイルコンピューティング(Wi-Fi)部門」の準グランプリを受賞した。

 2.4GHz帯/5GHz帯/6GHz帯のトライバンドに対応。有線インターフェースとして10GbEポート×1、2.5GbE×4ポートを備える構成でありながら、価格を抑えたところが評価されたとのこと。7月24日発売予定で、市場想定価格は3万2780円。

Wi-Fi 7対応ルーター「Archer BE550 Pro」
「Archer BE550 Pro」背面のポートまわり
Wi-Fi 7対応ルーターの展示コーナー
Wi-Fi 7対応ルーターのコーナーに並んだ製品