イベントレポート
Data Center Japan 2026
水冷(液冷)設備が目白押し。重いAIサーバーを高く持ち上げるための電動リフト実機デモも
2026年3月30日 12:04

3月24日・25日に東京都内で開催されたデータセンター業界のイベント「Data Center Japan 2026」(主催:特定非営利活動法人日本データセンター協会、共催:株式会社ナノオプト・メディア)では、AIデータセンターの需要を受けた展示が目立った。この記事ではその中から、CDU(Coolant Distribution Unit:冷却水分配装置)など、AIサーバーを支える冷却設備などの展示内容をいくつか紹介する。
発熱の大きいAIサーバーにおいては、水冷(液冷)の導入が進められている。データセンターの設計や維持管理などを手掛ける株式会社NTTファシリティーズのブースでは、水冷を中心としたさまざまな冷却システムを展示していた。世界中の製品から、NTTファシリティーズの空調のノウハウをもとに、最適な製品を選定。国内在庫や物流、サポート、トレーニングなども提供しており、「建築におけるSIerのようなもの」とブースでは説明していた。
エヌヴェントジャパン株式会社(nVent)のブースでも、大型CDUやラック内CDU、さらには水冷設備のないデータセンターでラック内のクーラントを空冷するエアアシスト液冷Liquid To Air製品などを展示していた。
自動車の燃料やブレーキの配管などを手掛ける三桜工業株式会社はデータセンター向けの製品も手掛けており、スーパーコンピューター「富岳」にも同社の配管製品が採用されている。ブースでは、その配管製品を展示していた。
リタール株式会社(Rittal)のブースでは、ラック内CDUやマニホールドを搭載したOCP(Open Compute Project)準拠のラックなどを展示していた。
水冷向けに52Uのラック。そこにサーバー機材を持ち上げる電動リフトの実機デモも
水冷AIサーバーに合わせたサーバーラックも、摂津金属工業株式会社や日東工業株式会社などのブースで展示されていた。
水冷向けラックでは、ラックの奥行きを増やして水冷配管に対応。ラック内の配管のマニホールドなども備える。さらに、水冷サーバーに対応して新しく作られる耐荷重の高いデータセンターを想定し、通常の42Uでなく52Uの高さとなっていた。
こうしたラックに水冷のAIサーバーを収める作業は容易ではない。ただでさえ普通のサーバーより重くて複数人でも持ち上げるのが大変なAIサーバーを、しかも52Uラックの上のほうまで持ち上げるかたちになる。
そこでアルプシステムズ株式会社は、電動リフト「ServerLIFT SL-500X」の実機を展示して、実動デモを行っていた。最大227kgの機材の昇降が可能で、最大2.4mまで上るため、52Uラックにも対応する。これにより、作業の安全性を高め、けがや事故を防ぐという。

















