イベントレポート
Data Center Japan 2026
噴火してもデータセンターを止めない、空調・発電機の火山灰対策
架上配線のための「システム天井」、抜け防止の「ロック電源ケーブル」の展示も
2026年3月31日 09:00
3月24日・25日に東京都内で開催されたデータセンター業界のイベント「Data Center Japan 2026」(主催:特定非営利活動法人日本データセンター協会、共催:株式会社ナノオプト・メディア)では、少し異色のテーマとして、データセンターの火山灰対策について紹介する展示ブースもあった。
「Data Center Japan 2026」展示会場レポート[目次]
- 冷蔵庫大の「マイクロデータセンター」も登場。AI需要を反映し、小型データセンターが各社から(別記事)
- 水冷(液冷)設備が目白押し。重いAIサーバーを高く持ち上げるための電動リフト実機デモも(別記事)
- 噴火してもデータセンターを止めない、空調・発電機の火山灰対策
架上配線のための「システム天井」、抜け防止の「ロック電源ケーブル」の展示も(この記事)
空調設備を主とした建築設備の設計・施工管理を手掛ける新日本空調株式会社(SNK)では、もともと火山灰の影響のシミュレーションや可視化を扱っており、それをもとに富士山などの火山が噴火して降灰した場合を想定し、事業継続するための対策技術を紹介していた。
直接影響を受けるのは、外気と触れる屋外設備だ。その中で、空調の冷却塔については、どうしても外気が入るため、ポンプが故障しないよう、入った火山灰を除去する特殊なフィルターを提案。
また、非常用発電機の外気取入口については、通常のフィルターの外にさらに取り付ける火山灰フィルター装置を提案。約100ミクロンより大きな火山灰を、通常のフィルターより前の段階で除去するものだ。キャッチした火山灰が下に落ちやすい形状にすることで、フィルターが詰まりにくくしているとのことだった。
そのほか、機器を覆うために、火山灰が付着しにくく、ふだん収納しておきやすい薄いカバー「VAシールド」も展示していた。
ブドウ棚が不要、架上配線のレイアウト変更も容易な「システム天井」
データセンターやサーバールームでラックにつながるネットワークや電源のケーブルというと、二重床の下にケーブルを通す「床下配線」のイメージがある。しかし最近では、ラックにつながるケーブルの量の増加や、変更の容易さなどから、天井やラック上部にケーブルを通す「架上配線」も増えてきている。「縁の下の力持ち」ならぬ「天井の力持ち」だ。
こうした架上配線の方法の1つとして、DAIKEN株式会社のブースでは「サーバールーム用システム天井」を展示していた。天井の下地(躯体)から、天井とともにケーブルラックを吊るせるようになっている。
架上配線では一般に、天井裏にブドウ棚と呼ばれる鉄骨製の架台(ラック)を組み、それにケーブルラックを吊る方式がとられるという。この場合、ブドウ棚の位置が固定されるため、レイアウト変更の自由度が制限される。それに対してシステム天井であれば、自由度が高いとの説明だった。
ただし、ブドウ棚方式に比べて耐荷重や耐震性が低くなりがちだ。これに対してDAIKENのシステム天井では、最大300kg/mの荷重に対応し、耐震性も備えているとの説明だった。
データセンターで使われる「抜け防止 ロック電源ケーブル」
サーバーやネットワーク機器など、データセンターの機器は止まらずに動かなければならない。そこで意外と障害要因になるのが、何かのはずみに電源ケーブルが抜けてしまうことだ。
これを防ぐための製品として全国のデータセンターで広く使われているという、エイム電子株式会社の「抜け防止 ロック電源ケーブル」も展示されていた。
特徴は、機器側に特別な加工なしで、ケーブル側の電源プラグだけで抜け防止の機構を実現すること。機器側の電源コネクターの3ピンのうち、アースピンをプラグ側で挟み込むことで、抜けを防止する。斜めに挟み込む形になっているため、引っぱる力が加わるとよけい強く挟むような構造になっている。
展示されていた実物で筆者も試してみたが、確かにロックされた状態では電源プラグを手で引き抜こうとしても抜けなかった。赤いリリースレバーを引くことでロックが解除される。
「Data Center Japan 2026」展示会場レポート[目次]
- 冷蔵庫大の「マイクロデータセンター」も登場。AI需要を反映し、小型データセンターが各社から(別記事)
- 水冷(液冷)設備が目白押し。重いAIサーバーを高く持ち上げるための電動リフト実機デモも(別記事)
- 噴火してもデータセンターを止めない、空調・発電機の火山灰対策
架上配線のための「システム天井」、抜け防止の「ロック電源ケーブル」の展示も(この記事)










