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自動運転の国際競争が激化するも、いまは試練のとき

 米国における自動運転車による死亡事故は大きな波紋を起こしている。そもそも100%の安全性を求めることは困難だとしても、自動運転は人の代わりをするだけでなく、運転における人の認知・判断・操作の能力では避けられなかったような事故も、コンピューター処理ならば避けられるという安全性の向上に期待があった。それにもかかわらず、運転者なら誰しもが一度や二度はドキッとした経験があるような十分想定しうる状況で発生した事故が起きたことは衝撃だった。事故の検証はまさにこれからというところだが、一見、報道だけを見ていると、日進月歩の技術革新により、順風満帆と見えた自動運転分野は、市場の過熱感にはまだまだ応えきれていない。

 米国ではこれを機に、公道試験の休止を発表している企業があいついでいるが、中国ではバイドゥが北京でのテストを開始しようとしている。米国産業の「謹慎期間」の間にも、さらなる経験値を高めていく可能性もある。あらためて国際競争の激しさ、厳しさを垣間見るニュースだ。

ニュースソース

  • NVIDIAも自動運転車の公道試験を休止--Uber車の死亡事故受け[CNET Japan
  • バイドゥ、北京で自動運転車の公道テストへ--ナンバープレート取得[CNET Japan
  • ファーウェイ・独ボーダフォン・ボッシュがコネクテッドカーの技術開発で連携[ROBOTEER
  • Mobileyeが事故映像を分析して歩行者検出から衝突まで間が十分あったとUberを非難[TechCrunch日本版
  • アリゾナ州、歩行者死亡事故のUberに自動運転走行許可取消し措置。Uberの試験内容に問題指摘する声も[HUFFPOST
  • テスラ株急落、死亡事故巡り当局が調査[ウォールストリート日本版
  • Uber、カリフォルニア州での自動運転テスト許可を再申請せず[TechCrunch日本版
  • Uberの自動運転車はNvidiaのDriveコンピューティングプラットホームを使っていなかった[TechCrunch日本版
  • Uberはアリゾナ州の路上の自動運転車のテストを禁じられた[TechCrunch日本版

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