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今週のブロックチェーン:「仮想通貨」は「暗号資産」に
2018年12月26日 14:00
金融庁は「仮想通貨」という呼び方を「暗号資産」という呼び方に改めると発表した。その理由は、日本円やドルなどの「法定通貨」と誤解されかねないことや、国際会議では「暗号資産(クリプトアセット:Crypto Asset)」という呼び方が広まっているからだという。国際的な概念と一致させたという意味は理解できる一方、「通貨」という表現がなくなったことから、流動性のある決済目的で利用される機能としてのイメージが薄れ、流動性の少ない資産というイメージが強くなるという印象が強まったという印象でもある。また、一般には、どういう技術要素で実装されているかという理解は少ないと思われることから、「暗号」という単語には唐突感がある人もいそうだ。
いずれにしても、これを契機として2019年以降、投機的ブームや事件性が強調されるものとしてだけではない本質的な「暗号資産」という概念が一般にも広まることが期待される。
ニュースソース
- 「お金のインターネット」たる理由、業界第一人者が2019年ブロックチェーン業界の行方を語る ~FLOC「丸の内vacans」のオープ二ング記念イベントでトークショーによる記念講演を開催[仮想通貨Watch]
- ブロックチェーンの「Next Use Case」をテーマに有識者が語る、銀行や証券会社の境界がなくなる世界 ~「ブロックロックチェーン・ビジネスサミット」トークセッションレポート第1弾[仮想通貨Watch]
- コインチェック、仮想通貨の登録業者に 金融庁[日本経済新聞]
- 仮想通貨、「暗号資産」に名称変更へ 金融庁[日本経済新聞]
- 金融庁、ICOは「問題多数だが禁止せず」「機能やリスクに応じて規制」「購入は自己責任と注意喚起」など方向性を明確化 ~仮想通貨の不公正取引やデリバティブ取引リスクに対する規制にも言及、研究会最終回の詳細レポート第二弾[仮想通貨Watch]
- 金融庁「仮想通貨カストディ業務の規制」「仮想通貨から暗号資産への呼称変更」など、研究会最終回の詳細レポート第一弾 ~仮想通貨交換業等に関する研究会報告書提出に向け、報告書案の最終調整とのこと[仮想通貨Watch]
- 金融庁が「仮想通貨交換業等に関する研究会」報告書を公開、新たな法案を国会へ提出する方針 ~仮想通貨の呼称を暗号資産に変更する旨も正式に記載[仮想通貨Watch]
- トランプ氏、ビットコイン支持者のマルバニー氏を首席補佐官代行に任命 仮想通貨業界に期待が広がる[ITmedia]
- ビットコインはもう用済み、ついにIMFが世界通貨リセットと統一通貨発行へ動く[MONEY VOICE]
- DApps「くりぷ豚」、障害物競走で遊べる機能のβ版を追加 ~Ethereumブロックチェーン上で動作するゲームで、ERC-721トークンでキャラの売買が可能[仮想通貨Watch]
- LINE独自のブロックチェーン技術を活用したQ&Aプラットフォーム「Wizball」[Impress Watch]
- テックビューロHD、ICO総合プラットフォーム「COMSA」のβ版を公開 ~テストネット上でCMSとETH・XEMのトークン変換が試せる[仮想通貨Watch]
- ビットトレード、仮想通貨取引所「Huobi」を1月にスタート 新規口座の受付開始[ITmedia]
- 仮想通貨ではなく日本円でDAppsを利用できる「Uniqys Transaction Proxy」発表[TechCrunch日本版]
- 仮想通貨交換所Zaif、Bitcoinの入出金を本日17日に再開予定 ~BTC入金用アドレスが変更されるため注意[仮想通貨Watch]
- ミニストップ、ブロックチェーン活用の再エネ電力取引とCO2排出削減の実証実験に参加へ ~埼玉県浦和美園地区で実施、災害時における電力自立運営も視野に[仮想通貨Watch]
- 仮想通貨の採掘業者、生き残りへ苦闘(写真=ロイター)[日本経済新聞]
- 金融庁がコインチェックを登録業者に認める決定的な「2つの理由」[BUSINESS INSIDER]
- 本当に知ってる? 仮想通貨とブロックチェーン 共通理解が進まない2018年の「バズワード」[JBPRESS]
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