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日本の祝日がまた1日増えたよ万歳! 8月11日「山の日」記念まとめ
2016年8月5日 06:00
2016年8月11日。新しい祝日が初実施となる。その名も「山の日」。夏休み満喫中の学生にとっては単なる1日に過ぎないが、社会人にとっては大朗報。タイミング的にいって、お盆休暇が実質1日長くなる効果が期待される。今回は、山の日が誕生するまでの経緯や、関連イベントの動向、さらには登山豆知識をまとめた。
そもそも、なぜ生まれた? どんな影響が出そう?
山の日は2016年が初の実施となる。それだけに、天皇誕生日や憲法記念日と比べて、まだまだなじみが薄い。まず最初は、なぜ山の日が生まれたのか? どういった影響がありそうか、基本的なところからチェックしていこう。
内閣府 「国民の祝日」について
http://www8.cao.go.jp/chosei/shukujitsu/gaiyou.html
内閣府ウェブサイト内にある、国民の祝日についての解説記事。山の日が追加されたことによって、国民の祝日が年16日となった。また、山の日は成人の日や海の日のようなハッピーマンデー対象祝日とは異なり、毎年8月11日に実施日が固定されている。例えば、2017年の山の日は金曜日となる。結果として、直近の夏季休暇の取り方にも影響を与えそうだ。
全国山の日協議会
http://www.yamanohi.net/
山の日の制定が正式決定したのは、2014年5月23日のこと。同日の参議院本会議での祝日法改正案が可決・成立を受けてのものだが、それまでには与野党の議員連盟による提案、さらには民間団体である「全国『山の日』協議会」による活動などがあった。協議会のウェブサイトでは、活動の歴史などがまとめられている。
環境省 自然大好きクラブ 山の日
https://www.env.go.jp/nature/nats/yamano-hi/
山の日の目的はズバリ「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」こと。山へ出かけるきっかけにしてほしいと、環境省のウェブサイトでは、全国の国立公園内にある山を現地レンジャーの解説付きで紹介している。
第1回山の日記念全国大会
http://811yamanohi.org/
山の日の当日に向けて、さまざまな企業・機関が企画を立てているが、その中でも一際オフィシャル度が高そうなのがこちらの「山の日記念全国大会」。前述の山の日協議会が携っており、記念すべき第1回は長野・上高地(松本市)で8月11日に開催される。記念式典やフォーラムなどが予定されている。
All About 8月11日「山の日」の由来~なぜ祝日になったの?
http://allabout.co.jp/gm/gc/464497/
解説サイト「All About」にて掲載された記事。山の日が8月11日になった理由が事細かにまとめられている。当初案では6月だったり、また、8月12日が有力だったところを日航機墜落事故への配慮から前日にずらすなど、紆余曲折があったようだ。漢数字の「八」の字格好が山を連想させるから……とも?!
お盆期間の高速道路における渋滞予測について(PDF)
http://www.e-nexco.co.jp/pressroom/press_release/head_office/h28/0708b/pdfs/pdf.pdf
祝日が1日増えるのは単純に歓迎したいが、その一方で交通機関や物流への影響も心配される。こちらは、NEXCO東日本・中日本・西日本などの連名による、2016年お盆期間の高速道路渋滞予測。全国的な傾向として、下り線のピークは8月13日土曜、上り線のピークが8月14日日曜になりそうだという。とはいえ、山の日の下り線は直前の週末より渋滞が多くなる見込み。
東日本旅客鉄道 お盆期間の指定席予約状況のお知らせ(PDF)
http://www.jreast.co.jp/press/2016/20160733.pdf
こちらはJR東日本による鉄道指定席の予約状況。山の日の影響がモロに出ている格好で、下り列車のピーク予想日は8月11日。この文書が発表された7月28日の時点で、すでに8月11日午前発車の列は満席が多くなっているという。
東海旅客鉄道 平成28年度 お盆期間の指定席予約状況について
http://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000031229.pdf
JR東海の発表による新幹線指定席予約状況でも、下り線ピークは8月11日の山の日。上り線のピークが8月14日となっている。帰省翌日すぐには働きたくないという心境なども総合すると、2016年は8月11日から15日までの5連休になる人が多そうだ。
パナソニック携帯電話 よくある質問 山の日(8月11日)が祝日になってない
http://faq.mp.panasonic.co.jp/faq/show/5672
山の日関連でちょっと気を付けたいのは、古めの電子機器のカレンダー機能で山の日が祝日になっていない点だ。こちらはパナソニック製携帯電話「P-01H」のカレンダーで8月11日を祝日するための設定法。これ以外にも、例えばカレンダー表示機能付きの目覚まし時計などでも影響がありそう。見間違えのないように、ご注意を。
記念イベント&アイテム盛りだくさん
初の実施となる山の日に向けて、企業各社はさまざまなマーケティング案を練っているようだ。記念のグッズにセール、キャンペーン、さらには一見関係なさそうなところの便乗イベントなど、露骨な商業主義に眉をひそめる人もいるかも…? だが、そこはどうか寛大な心で楽しもう。
日本郵便 特殊切手 「山の日制定」の発行
https://www.post.japanpost.jp/kitte_hagaki/stamp/tokusyu/2016/h280810_t.html
まずはお約束(?)の記念切手から。山の日の前日にあたる8月10日、全国の郵便局で販売される。売価は1シート820円。大雪山や岩手山、さらにはエゾナキウサギなどがデザインされた82円切手10種から構成される。
造幣局 山の日貨幣セットの通信販売について
http://www.mint.go.jp/buy/coinset-online/coinset-online-sale/hanbai_h28_yamanohi.html
こちらは記念貨幣のセット。1円から500円まで全6種類の未使用一般硬貨を専用ケースに収めている。完全新規デザインの硬貨ではない点に注意しよう。価格は2000円(税込)。4万セット限定生産で、葉書もしくは造幣局直販サイトで注文できる。締切は8月31日。
朝日新聞 「山の日」特集
http://www.asahi.com/special/yamanohi/
朝日新聞による特集ページ。新祝日を商機と捉える企業各社の動向はもちろん、山にまつわる専門家へのインタビュー、オススメの山映画などを掲載している。
山梨県 平成28年度やまなしで過ごす「山の日」事業について
https://www.pref.yamanashi.jp/sinkan-som/yamanohi/h28/28kinenjigyou.html
実は8月11日が祝日になる前から、さまざまな地方自治体が独自に「山の日」を定めていた。例えば山梨県では8月8日が「やまなし『山の日』」という具合だ。とはいえ、8月11日にも各種イベントが山梨県内で実施予定。こちらのページはその一覧だ。
栃木県 「山の日」イベント情報
http://www.pref.tochigi.lg.jp/d01/yamanohiibennto.html
栃木県による山の日関連イベントの情報ページ。8月11日には日光だいや川公園で音楽コンサートや合唱といったステージイベント、さらには自然体験などが楽しめるという。当日はシャトルバスも運行予定。
ヤッホーヤーマン
http://ya-man.yamakei.co.jp/
インプレスグループに属する「山と溪谷社」は、登山ファンになじみの出版社。山の日応援キャラクター「ヤーマン」を作って各地に派遣するなどの取り組みを行っている。
TAKAO 山モリ!フェス 2016
http://www.yamakei-online.com/yk/yamamori/
東京近郊で山登りを楽しめるとして、近年人気の高尾山(東京都八王子市)。その麓にある博物館「TAKAO 599 MUSEUM」では、山と溪谷社と協同で山の日記念イベントを実施予定。8月11日・12日の2日に渡って、専門家によるトークショー、ブース展示などが企画されている。
山の日イベント in 谷川岳
http://www.enjoy-minakami.jp/index.php?itemid=803
群馬県はみなかみ町で8月11日に実施されるイベント。「一ノ倉沢ポイントラリー」は当日誰でも参加できるイベント。4つの指令をクリアすると景品がもらえるという。また、初級~中級者向けのツアーも山の日直前まで参加者を募集中だ。
立山黒部アルペンルート 立山山の日ウィーク
http://www.alpen-route.com/yamanohi/
立山黒部エリアでは8月1日から8月11日までを記念ウィークと定め、各種イベントを実施する。氷河の特別展示、子供向けスタンプラリー、ガイド付きのウォーキングなどが予定されている。
モンベル 「山の日」制定記念イベント・ツアー
https://event.montbell.jp/plan/?cid=29
モンベルは日本生まれの登山用品メーカー。各地で営業する店舗ごとに、8月11日当日は記念ハイキング・登山などを企画している。参加料金や締切は各イベントのページを参照のこと。
日清食品 「山の日」制定記念 カップヌードル型チタンクッカーを新発売
https://www.nissin.com/jp/news/5311
山登りの楽しみの1つが、頂上などでの食事。日清食品では、カップヌードルの容器を模したチタン製クッカーを販売しているが、山の日を記念した限定版カラーがこの度、発表された。お値段は7000円前後。直販サイトやアウトドアグッズ専門店などで取り扱う。
お店でもらおう!コロンビアオリジナル 「山の日」手ぬぐいプレゼント!
http://www.columbiasports.co.jp/topics/feature/016458/
http://www.columbiasports.co.jp/yamaquiz/
米国はオレゴン州発祥の総合アウトドア/スポーツ用品メーカー「コロンビア」。同社では山の日記念の手ぬぐいを制作。直営店においては5000円以上購入した客に対してプレゼントしている。その他クイズキャンペーンも。
エルブレス スペシャルクーポン配布中!
https://lbreath.xebio-online.com/ec/srDispSpecialPageDetail/SPageId/coupon
スポーツ用品店の「ヴィクトリア」などを傘下に持つ持つゼビオグループ。アウトドアの分野では「エルブレス」のブランドで店舗網を広げている。通販サイトでは、夏休みと山の日を記念した10%割引クーポンを配布中だ。有効期間は8月11日まで。
ニッピン 山の日記念セール
http://www.nippin.net/#!yamanohikinen/z9ae6
東京・秋葉原および神田(神保町)で営業する登山・スキー用品専門店。8月1日から14日まで山の日記念セールを実施中。8月11日生まれの人は購入金額からなんと50%オフ。また、各月11日生まれの人でも20%オフ、8月1日~10日生まれでも30%オフ。
日本コロムビア 加藤登紀子 山はふるさと
http://columbia.jp/artist-info/katotokiko/COCA-17197.html
山の日を記念した楽曲も販売される。歌うの加藤登紀子。歌詞を一般募集し、山の日制定のきっかけを作ったともいう作曲家・船村徹氏が総合プロデュースする。同様の山の日記念CDは日本クラウンからも販売予定。
明治 きのこの山の日
http://www.meiji.co.jp/sweets/chocolate/kinotake/cmp/open160810/yamanohi/
まごう事なき便乗企画?! 山の日にあやかって、菓子メーカー・明治の定番商品「きのこの山」も8月11日を「きのこの山の日」に制定した。当日にはJR新宿駅前でイベントを開催予定。
登山にまつわるエトセトラ
山の日をきっかけに、登山にチャレンジしようという人も少なからずいるはず。そこで、登山初心者に役立つリンク集をお届けしよう。「登山は疲れるし、遭難するからイヤ!」という人も、教養習得の一環としてお読みいただければ幸いだ。
富士登山オフィシャルサイト 登山の前に必ず知っておくこと
http://fujisan-climb.jp/basic/
日本を代表する山と言えば、なんといっても富士山。といっても1年中いつでも登れるわけではなく、基本的には毎年7月上旬から9月中旬までの約2カ月の間だけ開山される。実際の登山行程においても、ルート、天候の急変など考慮すべき要素が非常に多いとのこと。くれぐれも準備を怠らないように。
モンベル 安全登山の基本 -遭難しないためにできること-
https://webshop.montbell.jp/common/system/user/infomation/disp.php?site_category_id=2&infomation_id=298
登山の最新状況について、コンパクトにまとめている。これによれば、近年の遭難事故多発の背景には、40歳以上の中高年による事故はもちろん、山岳会などに属さない「未組織登山者」の増加もあるとしている。詰まるところ、知識・装備不足が要因であるのは間違いなさそう。繰り返しになるが、入念な準備をお忘れなく。
ICI石井スポ-ツ ハウツー
http://www.ici-sports.com/howto/
登山用品販売店大手。安全登山に役立ててほしいと、店舗では「スターターブック」を配布中。また、こちらのウェブサイトでも「セーフティー登山で山を楽しもう!(無雪期)」のPDF版が閲覧できる。
東京都山岳連盟
http://www.togakuren.com/
より正しい登山の指導・普及を目的とした公益社団法人。東京だけに限らず、各都道府県で同様の団体が組織されている。東京都山岳連盟では講習会などを随時開催中。
日本山岳協会 安全登山をめざして
http://www.jma-sangaku.or.jp/tozan/safety/
国内の登山界を統括する公益法人。全国47都道府県の山岳連盟から構成される。事故防止および遭難対策にも力を入れており、各種の報告書や提言などをウェブサイトで公開している。やや専門的な内容となるが、一度読んでおくといいだろう。
長野県登山安全条例について
http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/tozanjorei/tozanjorei.html
長野県では今年7月1日より、県内の指定登山道を通行する際に「登山計画書」の提出が義務化された。計画書は、ウェブサイト「コンパス」を通じて電子申請する、あるいは現地登山口にある「登山ポスト」へ投函しなければならない。
コンパス
http://www.mt-compass.com/
公益社団法人日本山岳ガイド協会が運営。登山計画書は万一の事故発生時に役立つものだが、所管する都道府県警察ごとに扱いが異なる。例えば、ある県では届出方法が電話・FAX・電子メールだけに限られていたりする。コンパスはこれを補完するサイトで、指定のフォームに従って登山者名などを入力すると、登山計画書を仕上げられるという流れ。作った計画書は当局に提出したり、家族・友人と共有したりできる。
警察庁 平成27年における山岳遭難の概況
https://www.npa.go.jp/pressrelease/2016/06/20160616_02.html
警察庁では年に1回程度のペースで山岳遭難者数などの統計を発表している。今年6月に発表された2015年分によると、年間事故数は2508件で前年比215件増、遭難者は3043人でやはり249人の増加であった。
毎日新聞 ハイキングの「落とし穴」 低い山での救助要請増加
http://mainichi.jp/articles/20160428/dde/012/100/007000c
都心近傍の高尾山は、標高も低く、気軽に登れる山とされるが、それでも遭難者は近年増加しているという。毎日新聞の特集では、そんな低標高山における注意点を指摘。道に迷ったり、単に登山中に急病になれば、それはもう大問題になると警告している。
日本山岳救助機構合同会社
http://www.sangakujro.com/
山での遭難事故の度に取り沙汰されるのが、救助費用の問題だ。近年は保険・共済などの制度があり、こちらの合同会社では入会金2000円、年会費2000円、そして事後分担金(毎年750~1500円程度なる見込み)を負担することで、1事故あたり最大330万円までの救出費用を補填してくれる。
好日山荘 スタートnavi 登山靴を選ぼう!
https://www.kojitusanso.jp/start_navi/device/mountain_shoes/
アウトドア用品の販売店。ウェブサイトでは、登山用具の選び方を解説している。例えば登山靴は、普通のスニーカーと比べて靴底が固めで、防水性を備えているのが一般的。また、ハイカットのもののほうがくるぶしを保護度が高く、小石の混入などを防ぐ効果があるとされる。
ヤマケイオンライン
http://www.yamakei-online.com/
山と溪谷社が自社公式サイトとは別に運営しているポータルサイト。山の名前で検索すると、目安となる歩行時間・距離、最適な旅行日数などを教えてくれる。会員登録すると「現地最新情報」などのコーナーが閲覧できる。
tenki.jp 山の天気
http://www.tenki.jp/mountain/
山の天気は変わりやすいと言われ、登山行程にも極めて重大な影響を与える。日本気象協会の「tenki.jp」では、山ごとの気象状況を手軽にチェックできるページを設けている。これによると、富士山頂は昼15時でも摂氏6度がザラ。防寒装備がいかに重要か分かる。