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ソーシャル全盛時代に改めて考える! 今こそ個人ブログを始めよう
(2014/1/10 06:00)
2010年代における、ネット上のユーザーコミュニケーションの主役と言えば「ソーシャル」だ。ユーザー間の“繋がり”をIDによって明確化させ、その交流を第三者にわかりやすく提示する。これにより、「○○さんの友達なら信用していいかな」「あれ、この2人って知り合いだったんだ」といった関係がわかりやすくなり、匿名掲示板とはまた異なる付き合いが生まれた。
ソーシャルの体現者であるTwitterやFacebookは、コメントや写真の投稿も簡単。自分の近況を素早く簡単に伝える方法として優れている。このため、以前ほどブログを書かなくなった───なんて声は良く聞かれる。
ならば、ブログにはもう使い道がないのか? いや、そんなことはない。「映画やゲームの感想を長文で書きたい」「ネット検索でヒットしやすい(見つけられやすい)文章を残しておきたい」という用途は、まさにブログが得意とするところだ。今回は、ソーシャル系サービスとの使い分けを念頭に置きながら、主要なブログサービスを見ていこう。
ライトユーザーは無料で十分! 有料プランは容量アップや広告非表示などの付加価値を提供
では、ここからは各社のブログサービスを見ていこう。多くの場合、無料プランを入り口として、広告非表示化や画像保存容量アップなどの付加価値を付けた高機能プランを用意しているのが普通だ。また、スマートフォン向けのブログ投稿用アプリもかなりポピュラーになってきた。無料なので、いろいろ使い比べてみよう。
Blogger
https://www.blogger.com/
Google系のブログサービス。Gmailなどを利用するためにGoogleアカウントをすでに持っていれば、ログインするだけで簡単にブログを開設できる。無料ながら、広告(AdSense)の表示・非表示を決められるなど、サイトデザインのカスタマイズ性が高いのが魅力。iOS/Android向けに投稿用アプリも公開中。
はてなブログ
http://hatenablog.com/
2011年11月にベータ版、2013年1月に正式版開始という、今回紹介する中では最も新しいブログサービス。「はてなダイアリー」の後継サービスと位置付けられているが、現在も双方が継続的に運用されている。「はてはブログ」の投稿用iOSアプリも配信中。
ライブドアブログ
http://blog.livedoor.com/
2013年11月にはサービス開始10周年を迎えた。現在はLINE株式会社が運用・提供している。記事投稿・編集用スマートフォンアプリが用意されている。有料プランは4種類。月額945円の「PURE」プランはアフィリエイト広告の掲出が不可能ながらも、広告が完全非表示となる。
JUGEM
http://jugem.jp/
paperboy&co.によるサービス。無料版での画像アップロード上限はブログ全体で1GBまで。有料プラン「JUGEM PLUS」はコストパフォーマンスが高く、月額315円の料金で画像容量無制限・広告非表示になる。
Ameba(アメーバ)
http://ameblo.jp/
芸能人ブログでおなじみの“アメブロ”。近年はアバターサービス「アメーバピグ」やスマホ向けゲームのプラットフォームという側面が強いが、ブログの利用も可能だ。「アメンバー」の機能を使うことで、フレンド登録した相手にだけ記事を読んでもらうこともできる。
Yahoo!ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/
ポータルサイト「Yahoo! JAPAN」が手がけているブログサービス。1つのYahoo! JAPAN IDで8つまでブログを開設できる。また、各ブログでは最大で2.5GBまで画像をアップロード可能。2013年10月にはAndroid向けの投稿アプリが公開された。
gooブログ
http://blog.goo.ne.jp/
ポータルサイト「goo」によるサービス。同サイトは「gooメール」無料版の終了を発表しているが、gooブログについては引き続き提供される。月額200円の有料プランではPC向け広告が非表示になるほか、画像保存容量も1TBになる。
Seesaa ブログ
http://blog.seesaa.jp/
iOSおよびAndroidアプリによる記事投稿、Twitterでの更新通知などに対応する。現在の有料プランはおもに保存容量の拡張を目的としており、月額315円で10GBになる。年払いでは割引も。
エキサイトブログ
http://www.exblog.jp/
ポータルサイト「エキサイト」の会員IDで利用可能。2013年11月からは新しいブログ管理画面の提供をベータ版として開始した。投稿用アプリもiOS/Android向けに提供中。
ココログ
http://www.cocolog-nifty.com/
大手プロバイダー「@nifty」のサービスで、2013年12月にはオープン10周年を迎えた。会員登録さえ行えば誰でも利用できるが、インターネット接続サービス契約者専用プランは機能などが若干有利。
ウェブリブログ
http://webryblog.biglobe.ne.jp/
NEC系のプロバイダー「BIGLOBE」によるサービス。PDF形式のブログ入門ガイドを用意するなど、PCに不慣れな人への配慮の行っている。なお、BIGLOBEの接続サービスを利用していなくても、会員登録を行えれば誰でも無料で利用可能。
So-netブログ
http://blog.so-net.ne.jp/
無料プランにおける機能の充実度をアピールしており、例えば広告の非表示化も可能(携帯版では不可、未更新が40日間続いた場合にも表示される)。1アカウントあたりの画像保存容量は5GB。スマートフォンアプリもある。
yaplog!(ヤプログ)
http://www.yaplog.jp/
GMOインターネット系のブログサービス。女性利用を意識しており、サイトのデザインテンプレートもカワイイものが揃っている。「ヤプミー!」というブログ間コミュニケーション機能もある。
楽天ブログ
http://plaza.rakuten.co.jp/
国内最大手通販サイト「楽天市場」でもブログサービスを提供中。同サイト購入商品について書いたレビューを、ブログに表示する機能などを備える。ただし、標準の画像保存容量がサイト全体で50MBと、近年のサービスとしては少なめ。より多くの写真を掲載したい場合は外部サービスの「楽天写真館」と連携させよう。
忍者ブログ
http://www.ninja.co.jp/blog/
ブログのドメイン(URL)を100種類から選択可能。また、ブログの記事カテゴリーをURLに反映させられるという一風変わった機能も備える。2013年12月には記事投稿用Androidアプリの機能リニューアルが行われた。
WordPress.com
http://ja.wordpress.com/
米国発祥のブログとあってか、ヘルプ文章やサービス解説などが一部英語となっているが、主要な操作メニューは日本語化されている。後述するブログ作成用ソフト「WordPress」とは異なり、ユーザー登録を行うだけで簡単にブログを作成できる。
FC2ブログ
http://blog.fc2.com/
日本語対応が充実しているが、運営会社のFC2, INC.は米国ラスベガスの企業。ブログサービスは無料版でも画像保存容量が10GB(1ファイルあたりの上限は2MB)というビッグサイズ。商用利用も規約で許可されている。
Yahoo!ジオシティーズ
http://geocities.yahoo.co.jp/
個人向けの無料ホームページ作成サービスとして長い歴史を持つ。近年は、テンプレート選択による簡単開設などをサポート。ブログについても「ジオログ」という機能を使えば手軽に始められる。
Google サイト
https://sites.google.com/?hl=ja
かつて、ブログが人気を集めた背景には「普通のウェブサイトよりも簡単に作成できる」という点があった。しかし最近は、ブラウザー上で直接動作するエディターなどが十分実用的になった影響もあってか、一般的なウェブサイトをWiki感覚で作成・運用できる例も増えてきた。Googleサイトはその1つ。
Jimdo(ジンドゥー)
http://jp.jimdo.com/
ドイツの企業がスタートしたウェブサイト作成サービス。ブラウザー上でのページデザイン選択、iOSアプリを使った記事更新などが可能で、ブログ作成にも対応する。年間契約制の有料プランでは独自ドメインなどの利用が可能。
ブログ人
http://blog.ocn.ne.jp/
こちらはプロバイダー「OCN」利用者向けのブログサービス。同社のインターネット接続サービスを契約していれば、追加料金なしのプランが利用できる。上位の有料プランは同時運用可能なブログ数が増えたり、画像保存容量が拡張される。
Tumblr
https://www.tumblr.com/
単純にブログとして使えるが、ソーシャルメディア的側面も強い。他のTumblr利用者の投稿を簡単に“リブログ”(Twitterにおけるリツイート風の機能)したり、個別記事のタイトルを省略できるなど、細かな工夫がある。
ソーシャル連携も当たり前!? ブログをもっと個性豊かに
ブログとソーシャルメディアは、決して相反する存在ではない。ブログに記事投稿したことをTwitterで告知する、ブログのサイドバー部分に自分のツイート一覧を表示しておくなど、ユーザー流入をサポートし合えるのだ。ここでは、両サービスの連携方法や、よりオリジナリティの高いブログを作成するための方法を見ていこう。
Twitter 設定 ウィジェット
https://twitter.com/settings/widgets
https://dev.twitter.com/ja/docs/embedded-timelines
Twitterに投稿した内容(タイムライン)を、ブログをはじめとしたウェブサイト上に表示する場合は「ウィジェット」を使おう。Twitter.comにログイン後、設定画面から作成できる。ここで取得したソースコードを、ブログ側のサイトレイアウト機能などを使って貼り込めばOKだ。
Twitterの「埋め込みタイムライン」掲載方法(ブログの使い方~まーさのワンポイントレッスン~)
http://lesson.at.webry.info/201303/article_1.html
ウェブリブログ運営事務局による記事。上記のTwitterタイムライン掲出機能を、ウェブリブログで実際に利用するための手順を詳細に解説している。この手のヘルプ文章は各ブログ運営会社側が用意しているはずなので、探してみよう。
Facebookバナー
https://www.facebook.com/badges/
https://www.facebook.com/help/443483272359009/
Twitterとは若干仕様が異なるが、Facebookの投稿履歴もブログ上への掲出が可能だ。「Facebookバナー」という機能を利用するのが最も簡単で、プロフィール写真、「いいね!」を付けたFacebookページへのリンクなどが作成できる。なお、「Facebook Developers」(英語表記)を利用すれば、「ソーシャルブラグイン」(アクティビティフィードなど)も取得可能。
gooブログの使い方 Facebook連携
http://blog.goo.ne.jp/how_to/e/dc49e8ff8bbcdc7425819ad580844626
Facebookの外部サイト連携機能は非常に高度だが、一般ユーザーにとっては設定がかなり複雑だ。このため、ブログサービス会社側であらかじめFacebook連携機能を提供している場合が多い。こちらは、gooブログによるFacebook連携機能の解説記事。これを設定するとブログに記事を投稿しただけで、Facebookのニュースフィードにも投稿内容が一部表示されるようになる。
投稿をGoogle+で共有する(Blogger)
https://support.google.com/blogger/answer/1752748?hl=ja&ref_topic=3339319
Googleのブログサービス「Blogger」に投稿した内容を、同じくGoogleのSNS「Google+」で共有するための機能について解説している。前提として、BloggerアカウントとGoogleアカウントの関連付けが必要となる。匿名ブログを運用している場合には注意が必要だ。
はてなブックマークボタン
http://b.hatena.ne.jp/guide/bbutton
人気のソーシャルブックマークサービス「はてなブックマーク」。こちらのページで紹介されている専用ボタンをブログに用意しておくと、そのブログを表示したまま、ブックマーク登録が完了する。ただし、各ページのタイトルやURLを毎回設定しなければならない。そのため、より手軽な設定機能をブログサービス会社側で「ソーシャル連携」として提供するケースが大半だ。詳しくは各ブログのヘルプ記事をチェックしてみよう。
「LINEで送る」ボタンを手軽に設置できるようになりました
http://lineblog.naver.jp/archives/22355752.html
近年ニュースサイトなどで見かけることが多い「LINEで送る」ボタン。このボタンが設置されているサイトをスマートフォンで閲覧しているとき、LINE上の知り合いに簡単にURLを送信できる。この機能もページごとの利用設定が必要。ブログサービス会社側の対応を待つのが現実的かも知れない。
Yahoo!天気・災害 ブログパーツの提供を開始しました
http://weather.yahoo.co.jp/weather/promo/blogparts/
ブログのサイドバー部分などに所定のURLを貼り込むことで、外部サイトの情報をバナー的に表示する機能は一般に「ブログパーツ」などと呼ばれる。最小限の手間で、ライブ感のあるコンテンツを表示できるのが大きな魅力だ。こちらはYahoo!天気・災害の提供による天気予報を自分のブログで自動表示できる。
tenki.jp お天気ブログパーツ
http://tenki.jp/webservice/blogparts/
日本気象協会による天気予報のブログパーツ。全5種類の中から選択でき、予報地域を都道府県単位で指定することも可能。
フォト蔵ヘルプ ブログパーツについて
http://photozou.jp/help/index.php?%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%84%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6
写真共有サイトの「フォト蔵」でも、ブログパーツを提供中。公開範囲を「インターネット」に指定した写真があれば、ソースコードをコピー&ペーストするだけでOK。同様の機能として「スライドショー」もある。
ブログパーツ.com
http://www.blog-parts.com/
ブログパーツ探しに特化したポータルサイト。ニュース、イラスト、占い、一発ネタ系などさまざまなジャンルが揃う。利用にあたっての会員登録なども不要。
WordPress
http://ja.wordpress.org/
より本格的なブログ構築用ソフト。レンタルサーバーなどを別途用意し、そこにインストールすることで初めて使える。敷居は高いが、サイトのデザインをより細かく設定したり、広告表示をユーザー側で完全にコントロールできるなどのメリットもある。オープンソースで開発が行われており、WordPress自体は無料。
MovableType.jp
http://www.movabletype.jp/
MovableTypeは、上記WordPressと並ぶブログ構築用ソフトの代表格。商用目的での利用時は有料ライセンスの購入が必要だが、趣味目的での個人使用ならば無料で利用可能。
さくらのブログ
http://www.sakura.ne.jp/blog/
さくらインターネットのレンタルサーバーは、WordPressやMovableTypeの運用先として用いられることが多いが、レンタルサーバー利用者向けに独自の「さくらのブログ」も提供している。こちらはインストールの手間が不要。手間をかけずに始めたいユーザーは、「さくらのブログ」を利用すると良さそうだ。
ロリポブログ
http://lolipop.jp/manual/user/lolipo-blog/
paperboy&co.のレンタルサーバー「ロリポップ!」も、月額料金が低廉なため、個人によるブログなどでよく使われる。ただ、会員特典として用意されている「ロリポブログ」を使うという手段もある。こちらもインストールは不要。サービス仕様は、提供会社が同じである「JUGEM」に準拠する。広告は表示されないという。