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2015年度の国内電子書籍市場は1584億円規模、前年度から25.1%増加、8割がコミック

国内電子書籍・電子雑誌市場規模の推移・予測

 株式会社インプレスは、2015年度の国内電子書籍・電子雑誌市場規模についての調査結果を発表した。電子書籍は1584億円で、前年度の1266億円から25.1%増加。そのうち81%にあたる1277億円をコミックが占めている。また、電子雑誌は242億円で、前年度の145億円から66.9%増加した。2020年度には、電子書籍が3000億円、電子雑誌が480億円にそれぞれ増加すると予想している。

 市場規模は、通信事業者や出版社、電子書籍ストア、取次事業者、ポータルサイト、コンテンツプロバイダーなど、電子書籍関連の主要事業者へのヒアリング調査をもとに、国内ユーザーにおける購入金額の合計として推計したもの。個々単位の販売のほか、月額課金モデルや月額定額制の読み放題も含んでいる。なお、電子新聞、教科書、企業向け情報提供、ゲーム性の高いもの、学術ジャーナルは含んでいない。

国内電子コミック市場規模の推移・予測

 ユーザーの電子書籍の利用状況も報告している。スマートフォンユーザー1万1037人が回答したアンケート調査では、有料の電子書籍利用率は16.5%だった。このほか、無料のみの人が25.4%あった。

 スマートフォンの無料マンガアプリ/サービスの利用率は28.6%。利用者397人における利用頻度は、1日に1回以上が30.4%。週に1回以上まで合わせると62.5%に上り、ユーザーが習慣にしているとみられるという。

 このほか、無料マンガアプリにおける2015年度の広告市場は、前年度比2.9倍の41億円に増加したとしている。さらに2016年度には85億円に倍増すると予想している。

 インプレスでは、調査結果の詳細を「電子書籍ビジネス調査報告書2016」として7月28日に発売する。価格(税別)は、CD(PDF)版が6万8000円、CD(PDF)+冊子版が7万8000円。