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中国のインターネットユーザーは7億3125万人、1年で4299万人増加

インターネットユーザー数の推移

 中国ネットワークインフォメーションセンター(CNNIC)は22日、2016年末における中国のインターネット利用状況をまとめた「第39次中国互換網発展状況統計報告」を発表した。

 中国における2016年末時点のインターネット利用者は7億3125万人。1年間で4299万人増加した。インターネット普及率は53.2%。都市部での利用者は5億3100万人で、普及率は69.1%。北京、上海、広東省では普及率が70%を超えた。これに対し、農村部での利用者は1年前より526万人増加の2億100万人で、普及率は33.1%。

 スマートフォンなどモバイル機器によるインターネット利用者は6億9531万人で、1年間で7550万人増加した。インターネットに利用するデバイス(複数回答可)では、携帯電話・スマートフォンが95.1%、デスクトップPCが60.1%、ノートPCが36.8%、タブレットが31.5%となり、PCからのインターネット利用率は減少した。スマートテレビでのインターネット利用率は、インターネット利用者全体の25.0%となり、去年の17.9%から上昇した。

 1週間の平均利用時間は26.4時間。1日あたり平均で4時間弱利用していることになる。この数字はスマートフォンが普及した2013年後期以降、大きな変化はない。

モバイルインターネットユーザー数の推移
インターネットユーザーの年齢構成
インターネットユーザーの月収構成(1元=16.5円)
国際バックボーンの推移

 インターネットの利用用途では、メール(前年比4.0%減)を除き増加した。この1年で目立って増えたのは、フードデリバリー(同83.7%増)、ネット医療(同28.0%増)、eラーニング(モバイルのみ、同84.8%増)だった。

 インターネットの利用用途を多い順から挙げると、最多が「チャット」(6億6628万人、利用率91.1%)で9割にあたる6億人以上が利用。次いで「ニュース」(6億1390万人、同84.0%)、「検索」(6億238万人、同82.4%)が6億人強。「動画視聴」(5億4455万人、同74.5%)、「音楽視聴」(5億313万人、同68.8%)のコンテンツ視聴用途が5億人台。「地図」(4億6166万人、同63.1%)、「オンラインペイメント」(4億7450万人、同64.9%)、「オンラインショッピング」(4億6670万人、同63.8%)、「オンラインゲーム」(4億1704万人、同57.0%)が4億人台。「オンラインバンキング」(3億6552万人、同50.0%)。ここまでが、インターネット利用者の半数以上が利用するサービスだ。

 「ネット小説」(3億3319万人、同45.6%)の利用者は3億人台。「オンライン旅行予約」(2億9922万人、同40.9%)、「微博(Weibo)」(2億7143万人、同37.1%)、「メール」(2億4815万人、同33.9%)、「政府サービス」(2億3897万人、32.7%)、「フードデリバリー」(2億856万、同28.5%)が2億人台。「ネット医療(1億9476万、同26.6%)」、「eラーニング」(1億3764万人、同18.8%)、「掲示板・BBS」(1億2079万人、同16.5%)が1億人台。以下、「オンライン投資信託」(9890万人、同13.5%)、「オンライン株取引」(6276万人、同8.6%)となった。

 モバイルインターネットの利用用途においては、最も多かったのが「チャット」(6億3797万人、利用率91.8%)で、9割以上となる6億人超が利用。以下、「情報検索」(5億7511万人、同82.7%)、「ニュース」(5億7126万人、同82.2%)が5億人台。「動画視聴」(4億9987万人、同71.9%)、「音楽視聴」(4億6791万人、同67.3%)、「オンラインペイメント」(4億6920万人、同67.5%)、「オンラインショッピング」(4億4093万人、同63.4%)、「地図」(4億3123万人、同62.0%)が4億人台。加えて「オンラインゲーム」(3億5166万人、同50.6%)までが、モバイルインターネットの利用者の半数以上が利用するサービスだ。

 利用率が5割以下のサービスでは、「オンラインバンキング」(3億3357万人、同48.0%)、「ネット小説」(3億377万人、同43.7%)が3億人台。「オンライン旅行予約」(2億6179万人、同37.7%)、「微博(Weibo)」(2億4086万人、同34.6%)が2億人台。「メール」(1億9713万人、同28.4%)、「フードデリバリー」(1億9387万人、同27.9%)が1億人台。以下「BBS」(9739万人、同14.0%)、「Eラーニング」(9798万人、14.1%)、「株・投資信託」(4871万人、同7.0%)となった。

 よく使うアプリ(複数回答可能)は、多い順に「微信(WeChat)」が79.6%、「QQ」が60.0%、「淘宝」が24.1%、「モバイル版百度」が15.3%、「支付宝(アリペイ)」が14.4%となった。

 企業のインターネット導入について、OAは50.4%、ERPは28.2%、CRMは25.9%。導入または近い将来導入する技術について、クラウドコンピューティングは21.4%、ビッグデータは19.3%、IoTは19.0%となった。