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「Windows 10」と「Office 365 ProPlus」の機能更新、3月と9月の年2回実施へ

Windows 10次期大型アップデートは今年9月リリースの予定

 米Microsoftは20日、「Windows 10」と「Office 365」について、今後はメジャーアップデートを3月と9月の年2回実施する方針を公式ブログで明らかにした。開発コードネーム「Redstone 3」とされるWindows 10の次期大型アップデートは今年9月リリースの予定となる。

 Microsoftでは、この方針について「顧客の利益のため」としており、提供時期を事前に明確化することで、企業での展開や更新を容易にするとしている。

 Office 365 ProPlusのサポート期間はこれまでの12カ月から、Windows 10と同様の18カ月へと変更される。また、「System Center Configuration Manager(SCCM)」での管理が新たにサポートされる。

 SCCMは、「Microsoft Intune」との統合により、Windows、Mac、Linuxサーバーに加え、Android/iOSデバイスを単一のコンソールから管理できる。これにより、企業の管理者はWindows 10とOffice 365 ProPlusの各クライアント端末におけるアップデートの配信や管理を一元化できる。

 Windows 10は2015年7月に最初のバージョン「1507」が提供され、同年11月に「November Update(1511)」、2016年8月に「Anniversary Update(1607)」、2017年4月11日に「Creators Update(1703)」がリリースされている。

 一般のコンシューマーや「CB(Current Branch)」向けには、60日の猶予期間が設定されているものの、Windows 10でセキュリティ更新プログラムのインストールがサポートされるのは、1つのバージョンのみとなっている。

 一方、リリースから4カ月後に展開される「Current Branch for Business(CBB)」では、2つのCBBバージョンがサポート対象となり、12カ月のサポートが提供される。また、次バージョンへの移行に際して60日の猶予期間も設定される。公式ブログでは「Windowsの機能アップデートにはそれぞれ18カ月のサポートを提供する」と記されているが、これまでのサポートポリシーと照らした場合、CB向けにバージョンがリリースされてから18カ月のサポートが提供されるものとみられる。

 なお、「Long-term Servicing Branch(LTSB)」向けには、10年間のサポートが提供される。これまでにバージョン「1507」と「1607」のみがリリースされている。