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オーディオブック1万冊が月額750円で聴き放題、「audiobook.jp」本格提供開始

オトバンクのオーディオブック配信サービス「FeBe」が全面リニューアル

 株式会社オトバンクは19日、オーディオブック配信サービス「FeBe(フィービー))」を全面リニューアルし、新サービス「audiobook.jp(オーディオブックドットジェイピー)」として提供開始する。オーディオブック1タイトルごとの個別販売のほか、月額750円(税込)での聞き放題プランも新たに用意する。

 オーディオブックとは、ナレーターや声優が本を朗読することで“耳で読書できる”ようにしたコンテンツ。文字を読むのが難しい人のほか、通勤中などの“ながら読書”が行えるのが特徴。audiobook.jpではベストセラー書籍を中心に約2万3000タイトルをラインアップしており、個別購入では1タイトル1200~1500円の価格帯が中心となっている。再生スピードは0.5倍~4倍まで0.1刻みで調整可能。ダウンロードも可能なため、外出中でもデータ通信量を気にせずに聴取できるという。

 新たに用意した聞き放題プランでは、このうち約1万タイトルが対象。ビジネス書や小説のほか、落語なども含まれている。今後、「日経新聞」の主要ニュースを音声で聴ける「聴く日経」も聞き放題の対象に追加する予定だ。なお、聞き放題プランは入会から30日の無料期間がある。

 オトバンクは2007年にFeBeを提供開始。2017年には会員が30万人を突破しており、日本最大級のオーディオブック配信サービスに成長したという。その一方で2017年には、FeBeと並行して、定額制のオーディオブック聞き放題サービス「audiobook.jp」をAndroidアプリとしてリリースしていた。

 今回、聞き放題サービスをFeBeへ統合するとともに、さらなるユーザー拡大に向け、オーディオブック配信サービスとして分かりやすくシンプルなaudiobook.jpという名称にリニューアルしたもの。FeBeに入会済みのユーザーは、FeBeに登録したメールアドレス/パスワードでそのまま利用可能。FeBeで購入済みのタイトルも、audiobook.jpの新アプリで利用可能だ(Android 4.4以降/iOS 9.0以降に対応)。

 オトバンクによると、FeBeのサービス開始当初は男性ユーザーの比率が8割以上を占めていたが、その後、女性ユーザーが増加し、2018年1月現在では男女比がほぼ同率になったという。特に子育て中の女性の利用が増えているとしている。

 同社が昨年10~12月、ユーザー506人に行ったアンケート調査によると、オーディオブックの利用シーンとして最も多く挙げられたのは、通勤中やクルマでの移動時間の45%だったが、次いで家事をしながらが27%で、以下、運動中の7%、寝る前の6%、入浴中の2%などだった、そのほかにも、農作業中、入院中、仕事中、メークをしながら、LINEしながらなど、あらゆるシーンで活用されているという。

 さらに最近では、スマートスピーカーでのオーディオブックの提供も広がっており、オトバンクでは音声コンテンツの需要は拡大していくものとみている。

 audiobook.jpでは、「ランニング中」「カフェで」「雨の日に」といった聴きたいシチュエーション別、「パラキャリ」「○歳のお子さまと聴きたい」「資格取得」などのテーマ/ユーザー層別にオーディオブックタイトルをまとめた「ブックリスト」も順次公開。ユーザーの目的に合ったオーディオブックとの出会いを創出していくとしている。