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家中どこでも死角なし! 「Google Wifi」ついに国内発売、Google製のメッシュ対応Wi-Fiルーター

 グーグル合同会社は、メッシュネットワーク構築に対応するIEEE 802.11ac/n/a/g/b対応無線LANルーター「Google Wifi」を26日に発売する。価格(税別)は1台1万5000円、3台セットは3万9000円。Google Storeや家電量販店などで販売される。

 1台のWi-Fiルーターでは死角があるような環境でも、隅々まで電波が届く無線LAN環境を構築できるのが特徴。メッシュネットワークは最大10台まで構築でき、1台のみでも単体のWi-Fiルーターとして利用できる。米国では2016年12月に発売され、国内での発売が待たれていた。

 空きチャネルなどを常に探索する「ネットワークコネクト」機能により、最適な環境を自動的に構築。複数台利用時には、環境に応じて出力を調整するほか、クライアントからの接続先や通信経路も自動で選択される。なお、メッシュネットワークの標準規格である「IEEE 802.11s」に対応する他社製品との相互接続性も保証されない。

 本体は円筒状の筐体を採用。ビームフォーミングや2×2 MU-MIMOにも対応する。最大通信速度は866Mbps(5GHz帯接続時)または300Mbps(2.4GHz帯接続時)。本体背面にはギガビット対応の有線LAN/WAN共用ポート×2も装備し、Google Wifi間の通信経路に有線LANを用いることもできる。

 CPUにはQualcomm IPQ4019(クアッドコア、710MHz)、512MBのメモリ、4GBのストレージも搭載する。電源共有用のUSB Type-Cポート×1も装備する。サイズは直径106.12mm×高さ68.75mm。重さは340g。

 Android/iOS向けの専用アプリ「Google Wifi」が用意されており、スマートフォンとBluetoothで接続し、設定や管理を行う仕組み。デバイスに対するQoSやペアレンタルコントロール、ゲストWi-Fiの設定やパスワードの共有などが行えるが、PCでは一部の設定しか行えない。

 なお、既存のルーター配下に接続するブリッジモードでの利用も可能だが、データユーセージに関する各機能や、ゲスト用Wi-Fiなどの機能が利用できない。

Wi-Fiは単なる技術にとどまらず、さまざまな体験を可能にするもの

 米Googleハードウェアプロダクトマネージャーのアレックス・キング氏によれば、Googleでは3年前にチームを編成し、人々がWi-Fiをどう使っているか、また、どのような問題に悩んでいるかをリサーチしたという。

 その結果、Wi-Fiルーターは、キャビネットの中やテレビの裏などに設置されており、パフォーマンスは半減しているケースが多かったとのことだ。また、ルーターの複雑な設定やインタフェースにも悩まされていたことが分かったという。

 「コンシューマー向けルーターはユーザーニーズにミートしていなかった」とし、人々のルーターへの認識を変えるための製品を生み出すことに「大きなチャンスを見出した」と述べた。

 また現在では、ストリーミングや巨大なデータのダウンロードなどにより、Wi-Fiの使い方が大きく変わったこと、さらに、現在ではWi-Fiに接続されるデバイスがこれまでになく増えている点も指摘。「Wi-Fiは単なる技術にとどまらず、さまざまな必要な体験を可能にするもの」とし、「従来のルーターはこれらの要求のすべてを満たせない」との見方を示した。

【記事更新 4月26日 10:00】
 「IEEE 802.11s」の対応に関する一部の表現を変更しました。

 誤:「IEEE 802.11s」には非対応で、他社の11s対応製品との相互接続性も保証されない。

 正:「IEEE 802.11s」に対応する他社製品との相互接続性は保証されない。