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日本全国の「赤色立体地図」が見放題、国土地理院がウェブで公開

 国土地理院は6日、ウェブ地図サービス「地理院地図」において、日本全国の「赤色立体地図」を公開した。

「地理院地図」で表示した「赤色立体地図」の例。「火山基本図データ(基図)」と合成して表示した状態

 赤色立体地図とは、地形の立体表現手法の1つで、傾斜量を赤色の彩度で、尾根谷度を明度にして調整する。従来の地形表現手法にあった方向依存性などの欠点を克服し、1枚の画像でさまざまな地形を詳細に立体表現できるのが特徴だという。

 赤色立体地図は、アジア航測株式会社が制作手法の特許を保有している。地理院地図で公開される赤色立体地図は、基盤地図情報数値標高モデル10mメッシュデータを基に、同特許を使用して作成したものだとしている。

NHKのテレビ番組「ブラタモリ」において、地形を説明するのにしばしば「赤色立体地図」が用いられていたので、この特徴あるビジュアルを目にしたことのある人も多いことだろう(ただし、最近の回では出番が少なくなった感がある……)

 地理院地図で赤色立体地図を表示するには、地図画面左上にある「情報」ボタンから「起伏を示した地図」→「赤色立体地図」を選択すればよい。地図のスクロールはもちろん、マウスポインターのある位置を中心としてマウスホイールによるズームイン/アウトも行えるため、日本全国の地形を眺めながら詳しく見たいエリアを見つけてスムーズに表示できる。

 地理院地図で提供されている他の形態の地図データと重ねて合成表示することもでき、透過度もスライドバーで調整可能だ。

 地理院地図の「起伏を示した地図」のコンテンツとしては今回、赤色立体地図のほか、「陰影起伏図(全休版)」も公開された。また、「デジタル標高地形図」に新たに25面が追加された。