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NASの管理者でもアクセス不可の「じぶんフォルダー」で誰にも見られず写真を保護、アイ・オーのエントリー向け「HDL-TAシリーズ」
2018年7月11日 11:00
株式会社アイ・オー・データ機器は、エントリー向けNAS新製品「LANDISK HDL-TA」シリーズの1/2TBモデルを7月末に、3/4TBモデルを8月上旬に発売する。価格(税別)は1TBのHDL-TA1が1万6500円、2TBのHDL-TA2が1万9900円、3TBのHDL-TA3が2万3200円、4TBのHDL-TA4が2万6600円。カラーはブラックのみ。
新機能「じぶんフォルダー」は、ユーザー個別のアカウント専用のフォルダーを作成するもの。このフォルダーには管理者でもアクセスできず、例えば家族間でも簡単にデータのプライバシーを守れるとしている。また、HDDは暗号化されているため、取り外してPCなどへ接続してもデータの閲覧はできないという。
初回セットアップ時にはネットワークに接続した後、PCからは「ネットワーク」を開くと、NASに格納された接続用アプリ「LAN DISKコネクト」のインストーラーへのリンクがウェブブラウザーに表示され、設定後にはエクスプローラーの左メニューから直接NASへのアクセスが可能になる。
また、スマートフォンからは、Android/iOS向けアプリ「Remote Link Files」で製品に添付されたQRコードを読み込むことで初期設定が行える。Remote Link Filesでは、インターネットを経由して外出先からもNAS内のファイル操作が行える。こうしたPCやスマートフォンからの初期設定手順は従来モデルと同じだ。
このほか、写真や動画をNASに自動で転送するアプリ「Fotoclip」にも対応。1月にリリースされたもので、標準では同一ネットワーク接続時のみデータを転送する。また、従来モデルにはなかったDLNAメディアサーバー機能も新たに搭載する(DTCP-IPには非対応)。
本体背面にはギガビット対応の有線LANポート×1を装備。転送速度は読み込みが従来モデル比122%の97MB/s、書き込みが同142%の73MB/sへと高速化されている。
USB 2.0ポート×1も装備しており、外付けHDDをUSB接続し、NASのデータを自動でバックアップできる。バックアップは差分のみだが、フォルダー構造にはシンボリックリンクが設定されるため、以前バックアップしたデータへもシームレスにアクセスできる仕組みとなる。なお、じぶんフォルダーのデータはバックアップの対象外となる。
このほか、macOSの標準バックアップ機能である「Time Machine」にも対応する。製品には「Easy Saver 4 LE」「Sync with」の各バックアップソフトのライセンスも付属する。
本体サイズは約43×134×168mm(幅×奥行×高さ)、重量はモデルにより異なり、約1.1~1.3kg。筐体はオーディオNAS「Soundgenic 」と同一のものが採用されており、ファンレス構造となっている。