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USB給電の超薄型Wi-Fi中継機、モバイルバッテリー直差しでAC電源レス運用も可能、エレコム「WTC-1167US」発売
2019年2月5日 12:45
エレコム株式会社は、IEEE 802.11ac/n/a/g/bに対応した薄型Wi-Fi中継機「WTC-1167US」シリーズを2月中旬に発売する。USB給電で動作し、本体サイズが約35.6×10.1×115.6mm(幅×奥行×高さ)、重量が約40gとコンパクトなのが最大の特徴。AC電源コンセント直差しタイプの従来製品と比較し、体積で約72%減となる。価格は7690円(税別)。
本体には、給電のみに使用する可動式USBコネクタを装備。ここからの給電で動作するため、5V/1A以上の出力が可能な製品であれば、汎用のUSB ACアダプターやUSB電源タップなどが利用できる。このほか、モバイルバッテリーを使えば、AC電源レスで運用できるため、設置場所も選ばないとしている。ただし、電波法上、Wi-Fiの5GHz帯のうちW52/W53バンドは屋外利用NGなので注意したい。
最大通信速度は867Mbps(5GHz帯接続時)または300Mbps(2.4GHz帯接続時)だが、エレコムが2017年3月に子会社化したDXアンテナが監修した2×2の高感度アンテナを内蔵。同社が木造3階の一戸建てで行った検証では、1階にルーター、2階に本製品を設置した環境で、3階のWi-Fi子機の通信が3倍以上高速化されたという。
このほか、5/2.4GHz帯のいずれかから、最適な接続帯域を自動的に選択する「バンドステアリング」、子機の方向へ集中して電波を送信する「ビームフォーミングZ」、複数子機と同時に通信できる「MU-MIMO」の各機能にも対応する。
最も効率よく電波を中継できる設置場所をLEDランプの点灯方法で通知する仕組みを採用しており、スマートフォンなどのアプリすら不要だ。WPSボタンを押してルーターに接続する際に、ルーターに近すぎると赤、離れすぎると点滅するなどで最適な場所を知らせてくれる。
同社によれば、最新型のチップセットを採用することで、従来よりパワーを維持しながら消費電力を抑えることができたという。また、ACからDCへ変換する電源部分を内蔵しなかったことも、本体の小型化に寄与しているという。