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長野県に“おためし”居住してITの仕事をする人を募集、コワーキングスペースや住居を提供

 長野県は、IT人材の同県内への誘致を図るための取り組み「おためしナガノ2019」の参加者を4月24日から5月27日まで募集する。

 地方で事業の実施やサテライトオフィスの設置などを考えている首都圏などのIT人材・企業に対し、長野県内に居住して仕事をする“おためし”の機会を提供するもの。具体的には、オフィス(コワーキングスペース)の利用料や移転費、県外への業務上の交通費などを補助するとともに、コワーキングスペースに徒歩で通える住居を県または市町村が無償または有償で提供する。

 これにより、長野県で仕事をする/住むイメージをつかんでもらい、その後の本格的な移住・拠点設置を検討してもらうのが狙いだ。

「おためしナガノ2019」で提供予定のコワーキングスペース「富士見 森のオフィス」(富士見町)

 対象者は、長野県を仕事場にしたいIT関連の人、地方への拠点の設置を検討している首都圏などのIT企業の人、長野県内でIT関連の事業を行いたい人、地方でIT関連事業を行うことを考えている人など。年齢(8月1日現在)は、20歳から概ね45歳まで。

 募集数は12組(1組3人まで)。応募にあたっては、経歴やおためし実施期間中に行う事業の計画書などを提出する必要があり、書類選考および面談により参加者を決定する。

 実施場所は、「千曲川バレー(新幹線沿線)エリア」の飯山市・小布施町・長野市・上田市・東御市・小諸市・立科町・佐久市、「松本平エリア」の塩尻市、「八ヶ岳西麓エリア」の茅野市・富士見町、「伊那谷エリア」の伊那市、「木曽谷エリア」の木曽町の計13市町村。

 おためし実施期間は、8月上旬~2020年2月末まで最長6カ月間で、遅くとも11月末までに長野県内でおためしを開始し、最短でも3カ月間はおためしを実施する必要がある。期間中、ずっと長野県に居住する必要はなく、本来の事業地・居住地と行き来しながら事業を行ってもいいが、1カ月に概ね6泊以上の滞在とコワーキングスペースでの事業実施、また、長野県での仕事や暮らしぶりをSNSなどで週1回程度は発信することなどを参加者に求めている。

 なお、この取り組みは、すでに事業を実施している人または具体的な事業計画を持っている人を対象としたものであり、長野県内のIT企業への就職希望者を対象としたものではない。

 参加者の募集受付にあたり、5月11日・17日に東京で、16日に名古屋で説明会を実施する。