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メールの多さが残業の理由になっている可能性、ビジネスメール実態調査2019

 一般社団法人日本ビジネスメール協会は5月31日、「ビジネスメール実態調査2019」の結果を発表した。ここでは、メールについて「残業が多いと感じている人は、感じていない人よりも送受信数が多い」という結果となった。仕事でメールを使っている人を対象に、3月27日から4月26日までインターネット用いて調査したもの。株式会社アイ・コミュニケーションが実施し、有効回答数は3499件。

残業が多いと感じている人はメールの送受信の数が多い

 「仕事で使っている主なコミュニケーション手段」で最も多かったのは、「メール」の97.46%だ。「仕事でのメールの送受信に利用している主な機器」は、「パソコン」は95.77%で、「スマートフォン(iPhoneなど)」が53.7%という状況。1日の平均受信数は38.07通で、送信数は11.59通となっている。

 注目すべきは、残業が多いと感じる人は、メールの送受信も多いという結果だ。「残業が多いと感じることはあるか」という問いに対して、「よくある」と答えた人は、メールの受信は1日に56.95通、送信は14.09通だ。その一方で、「まったくない」と答えた人は、受信は24.84通、送信は9.27通。このことから、ビジネスメール実態調査では、「メールの多さが残業の理由になっている可能性がある。メール処理の効率化は課題といえる」としている。

7割が自分のメールに不安があるが、9割はビジネスメールの社員研修を受けていない

 「過去1年間に仕事でメールを受け取り、不快に感じたこと」としては、「必要な情報が足りない」が38.39%、「質問に答えていない」が36.71%などとなっている。その一方で、相手のビジネスメールの上手さを感じた理由としては、「文章が簡潔で分かりやすい」が76.31%に上った。

不快に感じた内容(出典:「ビジネスメール実態調査2019」)
ビジネスメールが上手いと感じた内容(出典:「ビジネスメール実態調査2019」)

 このようなメールを書くのが正しいとされていても、「7割を超える人が自分のメールに不安を抱いている」という。それは、「9割の人が会社でビジネスメールの社員研修を受けていない」ことに原因があると考えられる。

不安の内容(出典:「ビジネスメール実態調査2019」)