ニュース

Chatworkに新機能「リアクション」追加、ビジネスシーンで絵文字を使いやすく

 Chatwork株式会社は16日、ビジネスチャット「Chatwork」の新機能「リアクション」を発表した。個別のメッセージに対して絵文字6種で反応できるようにした機能だ。「世界絵文字デー」に合わせて17日にリリースする。

「リアクション」機能で使える絵文字は、6種類を厳選

 これまでのChatworkでは、非常に多くの人数が参加していたり、投稿量が非常に多いチャットグループの場合、メッセージが一度流れてしまうと過去に遡って返信するのが非常に面倒だった。

 リアクション機能は、この問題を解消するのが狙い。単純に絵文字を投稿するのではなく、すでに投稿されたチャットに対して絵文字を付けられるため、反応が分かりやすい。例えば「資料を作成しました」という1つのメッセージに対し、チャット参加メンバー全員が「了解しました」とテキストで投稿するような事態が防げる。

投稿が多かったり、複数の要件がやりとりされるチャットグループの場合、個別の投稿に対して反応するのがこれまでは難しかった

 なお、実際のリアクションで使える絵文字は「了解」「ありがとう」「いいね」「すごい」「おめでとう」「わーい」を意味する6種類にあえて限定されている。

 Chatworkプロダクトマネジメント室プロダクトマネージャーの北口ひとみ氏によれば、ユーザー調査の結果、会社の同僚とのチャットで絵文字を送り合うシーンは増えているものの、上司が含まれるチャットグループとなってしまうと、マナーや作法などの観点から絵文字利用を控える傾向が出ている。

 「『そもそも絵文字を使っていない』というユーザーも多くいらっしゃる中で、いかに絵文字を利用してもらうか。使ってもらいやすくなるための工夫を十分に考える必要があった。」(北口氏)

 絵文字による感情表現は豊かなだけに、ともすると送り手・受け手で意味合いが異なってしまうことも予想される。そうした恐れから絵文字利用が控えられては本末転倒である。

 このため、リアクション機能で使える絵文字は「了解」「ありがとう」などハッキリした意味が伝わるものだけに限定したと北口氏は説明。また、部下と上司、社内と社外など、これまで絵文字が使いづらかった関係性のユーザー同士でも使えるよう、実際のユーザーの声などをもとに数を絞ったという。

「リアクション」機能の利用イメージ。誰がリアクションしたかを一覧で確認することも可能
新機能の解説を行った北口ひとみ氏(Chatwork株式会社プロダクトマネジメント室プロダクトマネージャー)