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NTT Com、軽井沢のリゾートテレワーク施設「ハナレ軽井沢」のトライアル提供を開始

 NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は、長野県軽井沢町のワークスペース「ハナレ軽井沢」のトライアル提供を8月29日より開始したと発表した。リゾート地などで休暇を取りながら仕事をする“ワーケーション”での利用が想定されている。

「ハナレ軽井沢」の外観
「ハナレ軽井沢」の室内

 ワーケーションとは、旅行先や帰省先で仕事(Work)と休暇(Vacation)を両立させる働き方。通勤ラッシュなどのストレスがない、落ち着いたリゾート地でリフレッシュをしながら仕事ができる、長期休暇が取りやすい――という利点がある。

 NTT Comは以前から、自社や顧客において新しい働き方や休み方の実現に向けた取り組みを進めている。その中の1つとしてワーケーションがあり、これを推進するため、ハナレ軽井沢のトライアル提供を開始した。同施設はJR東日本/しなの鉄道の軽井沢駅から徒歩3分に立地しており、軽井沢リゾートテレワーク協会の協力のもと、NTT Comが借り受けてトライアル提供するかたちだ。

 また、ハナレ軽井沢は、NTT Comが推進するワークスタイル関連のサービス/ソリューションの実証実験の場でもある。その1つとして、離れた場所にあるオフィス同士をつなぐ技術として同社が開発した「NoMado」を利用できる。NoMadoは、窓のように設置されたディスプレイに普段は風景の画像を流し、「東京のオフィスにつないで」などと声を掛けると、映像が東京のオフィスに切り替わり、会話ができるというもの。同社では「離れていても気軽に話し掛けられるため、会話するためのハードルが格段に下がる」としている。

「NoMado」のイメージ。普段は左の写真のように風景が流れているが、声を掛けると右のようにほかの拠点の映像が映り、会話ができる

 ハナレ軽井沢の利用は予約制となっており、事前の申し込みが必要。法人の貸し切りというかたちになり、1日単位で1名から20名程度まで利用できる。ここでは、ウェブ会議、セミナー、ハッカソン、ワークショップなどでの利用を想定。これらに必要なインターネット回線、プロジェクターやホワイトボードなどが用意されているため、事前に用意する備品は最小限で済む。

 NTT Comは今後、軽井沢の企業や自治体、宿泊施設、飲食や観光などとパッケージ化したサービスを提供する予定だ。また、ハナレ軽井沢のような新しいワークスタイルが体験できる施設を全国に展開するという。