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8月のフィッシング詐欺に関する報告は5577件、文面を少しずつ変更してネット上の情報と一致させないフィッシングメールも

フィッシング報告件数

 フィッシング対策協議会に寄せられたフィッシング詐欺に関する報告は、8月は5577件で、7月の4322件から1255件増加した。また、フィッシングサイトのURLに関する報告は2111件、悪用されたブランド件数については48件だった。

 Amazon、Apple、LINE、ゆうちょ銀行のほか、MyEtherWalletをかたるフィッシングメール(2019年8月9日付関連記事『「MyEtherWallet」かたるメールに注意、メールアドレスを認証するとして偽サイトに誘導』)についての報告が多数寄せられた。また、配達の不在通知を装ったSMSでフィッシングサイトへ誘導したり、不正アプリのインストールを促す手口に関する報告も続いている。

 フィッシングメールは同じ件名、文面で一度に大量に配信されることが多いが、件名や文面、URLを少しずつ変えて小規模に送信する手の込んだものが増えており、インターネット上で検索しても情報が一致しないこともあるため、同協議会が注意を促している。

 また、事業者から配信される本物のメールをベースに、フィッシングサイトへ誘導するリンクを追加したものや、ブランド名に類似した表示名を使ったもの、受信者の氏名や住所などをメールに記載して、不審なウェブサイトへ誘導するものも確認されている。サービスへのログインを促すようなメールやSMSを受信した際は、正規のアプリやブックマークした正規のURLからサービスへログインするよう呼び掛けている。

フィッシングサイトのURL件数
フィッシングに悪用されたブランド件数