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急増する動画トラフィック、日本のネットは受け止められるのか? IIJがNTT東日本も交えて座談会

11月21日開催、ITエンジニア向けセミナー「IIJ Technical DAY 2019」で

 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)が11月21日、ITエンジニア向けのイベント「IIJ Technical DAY 2019」を開催する。会場は、IIJ本社(東京都千代田区)のセミナールーム。参加費は無料だが、現地参加枠は定員300名となっており、先着順での事前申し込み制。セミナーの模様はインターネットでもライブ中継し、ストリーミング視聴枠(定員無制限)での参加申し込みも受け付けている。

 IIJ Technical DAYは、2003年から毎年11月にIIJが開催しているイベント(2017年までは「IIJ Technical WEEK」として開催)。IIJなどでサービスの開発や運営をしている技術者が登壇し、ノウハウなどを紹介する講演が中心だ。

 今回のIIJ Technical DAY 2019では、株式会社ディーカレットの河津拓哉氏(テクノロジーグループマネージャ)による講演「安全なデジタル通貨流通を支えるアーキテクチャとエンジニアリング」を開催。ディーカレットは、仮想通貨交換事業などを展開する企業として、IIJを筆頭株主として2018年1月に設立された。暗号資産(仮想通貨)のプラットフォームを運用しながら、新たなサービスを迅速に提供していくスタイルを紹介する。

 また、IIJの高畑雅弘氏(基盤エンジニアリング本部システム技術部基盤運営1課長)による「IIJのサーバインフラはここまでやっています」が予定されている。同社はクラウドや数多くのサービスを提供しているため、それを支えるサーバーは大量にある。これらのサーバーを運用するために、IIJは新世代のインフラを構築。セミナーではその着目点を紹介する。

 例年どおり、セキュリティに関するセミナーもある。IIJのセキュリティ本部長である齋藤衛氏による「セキュリティ動向2019」だ。今年も標的型ランサムウェアやIoT機器のボット化によるDDoS攻撃などのセキュリティに関わる問題が発生した。このセミナーでは、IIJのセキュリティ事業で明らかになったインシデントを紹介する。

 インターネットを支える通信回線についての講演も行われる。IIJイノベーションインスティテュートの主任研究員であるZachary Bischof氏による「Untangling the world-wide mesh of undersea cables:世界に張り巡らされた海底ケーブルネットワークをひもとく」では、海底ケーブルの重要性を解説する。

 さらに座談会として「日本のインターネットは急増する動画トラフィックを受け止められるのか」も行われ、IIJからは3名、ゲストとして東日本電信電話株式会社の山田大輔氏(ビジネス開発本部第一部門ネットワークサービス担当・担当課長)が参加する。

 なお、これら講演の終了後は、ビールやピザが用意された懇親会「Beer Bust」が開催される。