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OCR精度が高くなる画像処理を本体内で行うプロセッサ搭載、キャノンがドキュメントスキャナー「imageFORMULA DR-S150」発売

 キヤノンマーケティングジャパン株式会社は、キヤノン電子株式会社製のネットワーク対応ドキュメントスキャナー「imageFORMULA DR-S150」を11月下旬から販売すると発表した。価格は10万円(税別)。OCRの精度が高くなる画像処理を自動的に行えるのが特徴だ。また、4.3インチのLCDタッチパネル式のカラーディスプレイや、スマートフォンを用いた操作により、PCを使わずに書類などがスキャンできる。

 DR-S150は、ネットワークに接続することで複数のPCから利用できるスキャナー。TWAINとISISに対応しているため、さまざまなソフトからDR-S150を使って画像が取り込める。

「imageFORMULA DR-S150」

 特に充実しているのが、OCRでの読み取り精度を高くする補正処理「アクティブスレッショルド」。具体的には、用紙サイズの自動検知、斜行補正、文字向き検知、ページごとの明るさをそろえる、白紙スキップ、捺印のかすれの自動補正、帳票や伝票の線を削除するなどの画像処理だ。

 これまでのスキャナーはこのような画像処理は、スキャナーに接続されていたPCで行っている。しかし、DR-S150は本体に搭載されたDRプロセッサで行う。そのため、スペックの低いPCでも利用できたり、画像処理の速度が安定したりするなどの利点がある。

 また、DR-S150は、ジョブを登録しておくと、本体のタッチパネルやスマートフォンからも書類などのスキャンができる。

 これらの機能を全て利用するには、Windows向けのソフト「CaptureOnTouch Pro」が必要。対応OSは、Windows 10/8.1/7、Windows Server 2019/2016/2012 R2/2008 R2。

DR-S150の基本的な機能

 また、DR-S150やユーザーを管理するサーバーソフト「CaptureOnTouch Admin」を2020年6月に発売する予定。Active DirectlyやICカードを用いた認証、DR-S150が読み込んだ画像のFTPサーバーへのアップローおよびとメール送信する機能もある。

「CaptureOnTouch Admin」で追加できる機能

 DR-S150の読み取り速度は、A4サイズの書類を300dpiでスキャンした場合、白黒片面は1分間に45枚、両面は90面、カラー片面は30枚、両面は60面。

 本体サイズ(幅×奥行×高さ)は、トレイを閉じている状態では291×247m×242mm、トレイを開いている状態では291×600×378mm、重量は約3.3kg、インターフェースは、ギガビット対応有線LAN、IEEE 802.11n/g/b(2.4GHz帯)無線LAN、USB 3.2 Gen1×1。