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「Windows 7サポート終了後、初」の定例パッチ公開、実際にインストールしてみると……
2020年2月14日 06:00
Windows 7向けでは1月15日の提供を最後に月例セキュリティ更新プログラム(パッチ)の無償提供が打ち切られてから約1カ月。こちらの記事の通り2月12日に、2月分パッチがWindows 10/8.1向けに提供開始された。
そこで実際に1月に提供された最後の月例セキュリティ更新プログラムを適用済みの環境を用意し、Windows 7向けの2月分パッチをダウンロードしてみたのだが、結論から言うとインストールはできなかった。
この2月分パッチは、法人向けのボリュームライセンスで提供されたWindows 7 Professional/Enterpriseのユーザーに対し、有償で提供されている「Windows 7 ESU(Extended Security Update)」の契約者向けに提供されているものだ。
Microsoftがパッチの情報を提供している「セキュリティ更新プログラムガイド」のウェブサイトにおいて、2月12日から提供が開始されたWindows 7向けの更新プログラムを確認してみると、Windows 10/8.1向けの2月分パッチとして提供されている脆弱性に関する記述を確認できる。
そして、この画面で「Monthly Rollup」を選び、「Microsoft Updateカタログ」のサイトを表示してプログラムの入手を試みると、何とすんなりとダウンロードができてしまうのだ。その後のインストール失敗までの流れは以下の画面を参考にして欲しい。
つまり、ダウンロードしてインストールを試みると、再起動の後で「Windows更新プログラムの構成に失敗しました。変更を元に戻します。コンピューターの電源を切らないでください」とのメッセージが表示され、インストールに失敗してしまうのだ。
そこで、KB情報のウェブページを確認してみると、Windows 7にパッチを適用した後に再起動すると「“Failure to configure Windows updates. Reverting Changes.Do not turn off your computer,”」と表示される場合があるとの記述を確認できた。
そして、この状態になるのは、ESUをサポートしないStarter/Home Basic/Home Premium/Ultimateの各エディションを実行しているWindows 7で、この更新プログラムをインストールした場合や、「ESU MAKアドオンキー」がインストールおよびアクティブ化されていない場合だという。
逆にいえば、このセキュリティ更新プログラムをインストールするためには、有償のWindows 7 ESUを契約し、ESU MAKアドオンキーをアクティブ化しなければならない、ということになるわけだ。