ニュース

試しに「長野に住んで仕事をしてみるIT人材」に1人30万円の補助金、長野県が「おためしナガノ2020」参加者募集

「おためしナガノ」特設サイト

 長野県は22日、「おためしナガノ2020」の参加者の募集を開始した。地方での事業を検討している首都圏などのIT人材・IT企業を対象に、長野県内のオフィススペースの利用料や交通費などを最長5カ月間補助するもの。長野に“お試し”で居住して仕事をしてみる機会を提供することで、本格的な居住や拠点の設置を検討してもらうのが狙いだ。

 募集対象は、地方にサテライトオフィスなどの拠点の設置を検討している首都圏などのIT企業や、長野県を“仕事場”にしたいIT関連従事者で、条件は、1)年齢が20歳以上、概ね45歳以下、2)長野県外に居住している人(長野県出身者も可)、3)長野県内に拠点(本社、支社、事業所など)を有していない事業者――など。募集人員は12組程度(1組3名まで)、募集期間は7月15日17時まで。経歴やお試し期間中に実施する事業の計画書などを提出後、書類選考と面談を経て参加者を決定する。

 補助内容は、コワーキングスペースの利用料、引越し代、事業用の交通費などで、補助金の総額は1人あたり上限30万円(ただし、全体の参加数が一定以上の場合、1人あたりの上限を24万円に減額)。また、実施場所により、市町村などが住居の提供や家賃補助、住居探しの支援を行う。

 実施場所は、14市町村(飯山市、飯綱町、山ノ内町、小布施町、長野市、上田市、東御市、立科町、佐久市、塩尻市、茅野市、富士見町、伊那市、木曽町)の中から、参加者の希望により決定する。お試し期間は、10月上旬~2021年2月末までの最長約5カ月間。

 長野県は、IT人材・IT産業の集積を目指す「信州ITバレー構想」を掲げている。おためしナガノ2020も、その構想の実現に向けた施策の1つ。