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集合住宅でIPoE接続、各戸のコンセントにはWi-Fi AP埋め込み。「UCOM光 レジデンス Five.A」提供開始

 株式会社つなぐネットコミュニケーションズは、小規模の集合住宅に特化した全戸一括型のインターネット接続サービス「UCOM光 レジデンス Five.A」の提供を開始した。各戸のコンセントに無線LANのアクセスポイントが内蔵されていることなどが特徴だ。

 Five.Aは、つなぐネットの親会社であるアルテリア・ネットワークス株式会社のインターネット接続回線を採用。集合住宅までは、主にNTT東西の光回線を利用して最大1Gbpsで接続。そこから各戸に回線を分岐することで、入居者に最大1Gbpsのインターネット接続サービスを提供する。

「UCOM光 レジデンス Five.A」のネットワーク。集合住宅の各戸まで最大1Gbpsで接続している

 特徴は、各戸に「居室内マルチメディアコンセント」が設置されていること。このコンセントには、有線LANポートとともに、無線LANのアクセスポイントを内蔵。設置する集合住宅によって異なるが、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)にも対応し、入居者がブロードバンドルーターや無線LANアクセスポイントを購入しなくてもインターネットに接続できる。

 また、ISP(アルテリア・ネットワークス)のネットワークにはIPoE方式で接続しているため、PPPoE方式よりも快適なインターネット接続が利用できるとしている。

「UCOM光 レジデンス Five.A」では、ISP(アルテリア・ネットワークス)のネットワークとの接続はIPoE方式を採用。PPPoE方式でボトルネックとなる網終端装置を介さないで接続できる

 つなぐネットコミュニケーションズは、1棟で70戸程度の大規模集合住宅を中心にインターネット接続サービスを提供している。しかし、「近年は賃貸用などの小規模集合住宅(20戸以下)でのインターネット一括サービス導入が急拡大している」と、Five.Aを開始した理由を挙げている。

 だが、小規模集合住宅向けのインターネット一括サービスは、大規模集合住宅に比べて1世帯あたりのコストが割高になる。そのためFive.Aでは、小規模集合住宅に適切な通信機器の選定、オプションサービスの見直し、サポートへのチャットボットの採用などを行い、コストを削減。新築の8戸に「UCOM光 レジデンス シンプルタイプ」を導入した場合と比べ、料金が約30%軽減できるという。

 同社では、初年度に10万戸の受注を目指すとしている。