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オンライン会議の発言を音声認識で可視化する無料サービス、ユーザーローカルが提供開始

発言者の感情や単語の使用頻度も分析

「ユーザーローカル音声議事録サービス」の画面。オンライン会議の各参加者の発言が音声認識で自動的にテキスト化されるとともに、ネガティブ/ポジティブ、感情、単語の出現回数などが分かる

 株式会社ユーザーローカルは、「ユーザーローカル音声議事録サービス」を無料で提供開始した。オンライン会議の各参加者の発言を音声認識で自動的にテキスト化してくれるもので、複数人であっても発言者の判別が可能。発言をリアルタイムで解析し、単語の利用頻度や感情などが可視化できるのも特徴だ。対応するブラウザーは、Google Chromeのみ。

 同サービスを利用してオンライン会議を行う場合は、主催者が各参加者にURLを発行。このURLを開くと会議に参加できる。参加者に発行されるURLはそれぞれ異なり、これにより誰の発言か判断する仕組みだ。なお、ハウリングが起きないようにヘッドセットやイヤフォンマイクの使用を推奨している。

 会議中は、ユーザーローカル音声議事録サービスが発言を分析。ユーザーローカルがすでに有している「テキストマイニング」と「感情認識AI」を用いて、ポジティブまたはネガティブ、喜びや好きといった感情、単語の使用頻度など、発言をリアルタイムで数値化・可視化する。どんな単語が発言されているのかが一目で分かるワードクラウド画像も表示される。

 なお、ユーザーローカル音声議事録サービスで取得したデータは、AIの学習データなど、同サービス以外の目的に使用することはないとしている。

 ユーザーローカルは、このようなサービスを無料で提供する理由として「現在、コロナの影響で、オンラインでの会議が増えていると思われる」として、「我々の持っている技術によって、少しでも多くの人に役立つものを広く提供したいという思いから、無料でご提供させていただいている」という。現在は無料だが、高機能な有料のサービスについては、ユーザーの要望があれば検討するとしている。