ニュース

イオンカードをかたり偽サイトに誘導、件名「ご利用確認」「お取り引きのご確認」のフィッシングメールに注意

個人情報やカード情報を詐取

松永侑貴惠

2021年5月26日 16:47

　イオンカードをかたり、フィッシングサイトへ誘導するメールの報告があったとして、フィッシング対策協議会が情報を公開した。同サイトは5月24日14時時点で稼働中のため、引き続き注意が必要だ。

　フィッシングメールの件名は「イオンカードご利用確認」「【AEON CARD】お取引きのご確認」。本文は以下のような文面になっており、本人確認のためとしてリンク先のウェブサイトへのアクセスを促す内容になっている。

　いつも利用いただき、ありがとうございます。このたび、ご本人様のご利用かどうかを確認させていただきたいお取引がありましたので、誠に勝手ながら、カードのご利用を一部制限させていただき、ご連絡させていただきました。
（フィッシング対策協議会の緊急情報より一部抜粋）

メール文面（フィッシング対策協議会の緊急情報より）

　誘導先はイオンカード会員向けのログインページを装ったウェブサイトで、IDとパスワードの入力画面が表示される。入力後は、クレジットカードの番号や有効期限、セキュリティコード、生年月日、電話番号などの個人情報の入力を要求される。

誘導先のフィッシングサイト（フィッシング対策協議会の緊急情報より）

　誘導先のフィッシングサイトのURLは、以下のものが確認されているが、このほかにも類似するドメイン名が使われる可能性があるため注意が必要だ。

　同協議会は、「フィッシングサイトは本物のサイトの画面をコピーして作成されることが多く、見分けることは非常に困難」と指摘。そのうえで、類似のフィッシングサイトが公開される可能性もあることから、サービスへログインする際はメールやSMSのリンクを利用するのでなく、公式アプリやウェブブラウザーのブックマークからアクセスするよう、注意を促している。

　なお、イオンカード公式サイトによると、クレジットカードの番号や有効期限、暗証番号などについてメールで問い合わせることはないとして注意を呼び掛けている。