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請求書のクラウド化サービス「Bill One」、無料プランを追加、従業員100名までの企業が対象

「Bill One」の概念図。メール添付や郵送で送られてきた請求書は、Bill Oneがデジタル化して一元化。クラウドに保存される

 Sansan株式会社は、クラウド請求書受領サービス「Bill One」において、初期費用と利用料金が無料のプラン「スモールビジネスプラン」を開始した。契約できるのは、従業員が100名以下の企業。Bill Oneは、郵便やPDFなどさまざまな方法や媒体で送られてくる請求書をデジタル化してクラウド上で一元管理するサービス。

 Bill Oneのスモールビジネスプランで利用できる機能は、有料サービスと同様。具体的には、受け取り業務では、99.9%の精度でのデータ化、紙の請求書のスキャン代行、Bill Oneによる代理受領、受領通知およびリマインド、請求書の一覧表示・オンライン管理、ユニークなURLと番号の発行。申請・承認業務は、請求書のステータス管理、請求書情報のコメントやメモの付与、変更履歴・対応履歴の保存、社内アナウンス/リマインド、請求書以外のファイル添付。保管・経理業務としては、請求書の検索、CSVファイルでの出力、印刷・ダウンロードが利用できる。

 ただし、請求書の受け取りが1カ月間で100件を超えた場合、翌月からは有料プランへの移行が必要となる。また、スモールビジネスプランでは閲覧できる請求書は500枚までで、外部サービスとのAPI連携や、銀行と連携できるFBデータ出力(開発中)はオプションサービスとなる。

 なお、Sansanが今年1月に行った「請求書に関する業務の実態調査2021」では、テレワーク中であっても「経理・財務部門」の92.4%、「非経理部門」の82.5%は請求書に関する業務のため出社を余儀なくされているという。また、1枚の請求書の受領から振り分け、支払い作業、保管までにかかる作業の平均時間は合計53.4分になるとしている。

 Sansanでは、Bill Oneのスモールビジネスプランにより「中小・小規模事業者の、請求書に関する業務のDXおよびテレワークの普及を強く推進する」としている。

1枚の請求書に関わる事務処理の時間は合計53.4分