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雪深い地域で「温泉×ワーケーション×自炊体験」の宿泊プラン、雪国観光圏とWAmazingが提供開始
宿泊客自身で簡単に調理できる「滞在食」を用意
2022年3月2日 06:00
一般社団法人雪国観光圏とWAmazing株式会社は、コロナ禍における新しい宿泊スタイルとして「温泉×ワーケーション×自炊体験」型宿泊プランの提供を開始したと発表した。雪国観光圏が取り組んでいる「雪国ガストロノミー」をはじめとする長期滞在型観光とワーケーションの親和性は高いとしており、宿泊客が簡単に自炊できる「滞在食」も新たに開発した。
雪国観光圏は、新潟県湯沢町/南魚沼市/魚沼市/十日町市/津南町、群馬県みなかみ町、長野県栄村の3県7市町村からなる観光連携組織。この地域は多雪地帯で例年12月から4月は積雪があるため、この時期を過ごすための知恵が根付いているという。その中でも“食”は特色があり、積雪がない時期に山菜を採り、塩漬けや乾燥、発酵食として備蓄している。
「雪国ガストロノミーツーリズム」は、この食文化を体験するために企画された長期滞在型観光。短期間の滞在で遊ぶのではなく、その土地の暮らしに溶け込む文化が体験できるのが特徴だ。
一方、コロナ禍におけるテレワークは、対面のコミュニケーション不足、ストレスや運動不足、仕事とプライベートの区別がつきにくいなど課題が多い。そこで2020年度には、首都圏のスタートアップ企業の経営層を含む13社18人が参加し、雪国観光圏エリアでワーケーションを実施。その結果、参加者の88.4%が再来訪意向を示したことから、雪国観光圏は、首都圏のスタートアップ企業がワーケーションを行うことに適した可能性が高いと実証できたとしている。
さらに2021年度は「食事の選択肢を増やす」ことに着目。利用者が宿泊先で簡単に調理できるレシピの開発や、宿泊施設における受け入れ体制の整備を実施。その結果誕生したのが、滞在食を活用した「温泉×ワーケーション×自炊体験」型宿泊プランだ。滞在食は5種類を開発。また、酒粕、かぐら南蛮味噌、かぐら辛っ子などを配合した雪国観光圏独自の調味料も用意しており、おにぎりや豚ロースをはじめとして、さまざまな料理に使えるという。
滞在食は、対象の宿泊施設の2泊以上の連泊プラン、または日帰り体験アクティビティで提供。2月21日現在、ryugon、越後湯澤 HATAGO井仙、ひなの宿ちとせ、ほてる木の芽坂、石打スキーセンター の5施設が参加しており、今後、順次拡大予定だとしている。