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LTE回線付きで位置情報の特定機能もあるクラウド録画カメラ「Safie GO PTZ Plus」1月から提供
2022年12月13日 10:45
セーフィー株式会社は、屋外向けのクラウド録画カメラ「Safie GO PTZ Plus」を2023年1月上旬から提供すると発表した。建設現場全体における進捗管理・安全監視・防犯、河川洪水や斜面崩壊・地すべりなどの自然災害の監視といった用途を想定している。
セーフィーでは、屋外でインターネット環境を整えることが難しい場所向けに、電源のみで設置可能なLTE搭載クラウド録画型カメラ「Safie GO」シリーズを提供している。その新たなラインアップとなるSafie GO PTZ Plusは、GPSによる位置情報の特定機能が追加されており、各カメラが取得している位置情報を地図上に表示することが可能。位置やエリアを条件としてそのカメラの映像をスピーディーに確認でき、災害状況や事故現場の様子が写った場合、その発生場所を特定することも容易になるとしている。
また、見たい場所に瞬時にワンクリックでパン/チルト/ズームできるプリセット登録を10カ所まで設定できるため、監視対象が工事現場や河川沿いなど広範囲であっても、目的の場所にSafie GO PTZ Plusを向けられる。敷地面積が広く、隅々まで目を配る必要がある現場でも、遠隔からのスムーズな状況確認や指定時間の簡易的な安全パトロールも可能なため、事故・災害を未然に防ぐことにもつながるとしている。
本体の大きさは191×176×190mm(高さ×幅×奥行)、重量は約4.5kg(金具含む)、保護等級はIP66。初期費用と利用料金は要問い合わせ。利用料金には、Safie GO PTZ Plusのレンタル代金、ルーター、LTE回線、セーフィーが提供するクラウド録画サービス「Safie」への30日間の録画(HDで最大30fpsの場合)が含まれている。
Safie GO PTZ Plusは、i-PRO株式会社と共同開発した製品。i-PROは設立から64年間、カメラを開発しているメーカーで、世界中の映像セキュリティシステム向けにカメラの開発・製造を行っている。セーフィーでは屋外カメラの対応機種の拡大を目指しており、i-PROと共同で開発を行い、幅広いニーズに応えられるラインアップを提供できるとしている。
なお、国土交通省は2020年3月から、建設現場の「臨場」業務をリモートで行える「遠隔臨場」の施行を開始。その結果、2021年度に遠隔臨場は1800件実施されたという。さらに2022年5月には、建設業法における技術者制度の見直しに関する方針を取りまとめ、建設現場を監督する監理技術者の配置基準を緩和する方針を示している。こうしたことを受けてセーフィーでは、Safie GOのさらなる活用拡大が想定されるとしている。