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NEC、Wi-Fi 7アクセスポイント「UNIVERGE QX-W1240」を10月出荷予定

 日本電気株式会社(NEC)は、Wi-Fi 7対応アクセスポイント「UNIVERGE QX-W1240」を発表した。受注開始は9月、出荷開始は10月を予定している。市場想定価格は33万円。

 Wi-Fi 7ことIEEE 802.11beは、現在標準化が進められている最中の次世代通信規格。海外では対応のチップやWi-Fiルーターが発表され、国内での発売予定も発表されているが、国内メーカーからの製品の発表は初とみられる。

 同社の法人向けWi-Fiアクセスポイント「UNIVERGE QXシリーズ」における、初Wi-Fi 7対応製品。最大通信速度は6GHz帯が11.53Gbps、5GHz帯が5.76Gbps、2.4GHz帯が1.38Gbps。Wi-Fi 7の特徴であるMLO(Multi-Link Operation)や4096-QAMの変調方式を採用し、大容量かつリアルタイムの通信に強いとしている。

 有線LANポートは10GBASE-Tに対応。そのほか、UNIVARGE QXシリーズの機能を継承しており、動作環境温度は-10~+50℃。Wi-Fi環境を自動的に最適化する同社の無線技術「Smart Wireless Technology」を搭載するほか、NECプラットフォームズのクラウド型総合管理サービス「NetMeister」にも対応する。

 また、BLE(Bluetooth Low Energy)に対応しており位置情報サービスなども利用でき、NEC提供の「NEC位置情報分析ソリューション」との連携も可能。購入から出荷停止の5年後まで故障機の無償交換に対応する「リミテッドライフタイム保証」の対象製品となっている。

 同製品は、6月14日~16日に開催される「Interop Tokyo 2023」(幕張メッセ)で展示される予定。