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Google、生成AI「Bard」の活用法トップ10を発表。「新たな見解を得る」ってどんな使い方?

 Googleは12月1日、同社が試験運用中の生成AIサービス「Bard」の活用方法トップ10を、Google Japan Blogで紹介した。説明がないと分かりにくいものもあるが、ここでは1〜10位を順に紹介していく。

日本語でのBardの活用方法トップ10

 1位の「事実に関する調べもの」は、明確な答えが存在する質問。例えば「水の沸点は、気圧によって変わりますか?」「sin 90° = ?」のようなものがあたる。

 2位の「専門的なトピックの相談」は、何らかの専門領域における相談にあたるもの。「セキュリティ対策を強化したいのですが、どのような対策をすればよいでしょうか?」「数学が苦手で、点数が伸びません。数学の勉強方法について、アドバイスをお願いします」などが一例だ。

 3位の「プログラミング」は、「音声ファイルを MP3 形式に変換するための Python のコードを作成して」のようなコード生成を求めるもの。また、コードを示して修正を依頼することもできる。

 4位の「翻訳」は、辞書や翻訳サービス代わりの使い方のほか、「次の日本語の文章をビジネス英語にして」のように、用途や目的を指定して文章を生成させる使い方もできる。

 5位の「文章の編集」は、「以下の文章の流れや構成を修正/分かりやすくしてほしい」「表現を自然にして」といったものや、ビジネスシーンに合わせた言い回しへの修正を指示したもの。「下記の英語の文法を確認して」のような、文章チェック目的での利用も含まれる。

文章を編集する例。「以下を仕事の取引先に送る丁寧なビジネスメールにして。『今年もありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。1月8日から出社します。』」と入力すると、ビジネスメールらしい文面が生成される。

 6位の「雑談・おしゃべり」は、「久しぶりに会う友達と英語で話すための練習相手になって」や「ラーメン食べたい」など、会話の相手としてBardを活用するものを指す。

 7位の「新たな見解を得る」は、多様な視点から特定のトピックを分析する用途だとして、例には「カツ丼は卵とじかソース派か」「2つのグループに分けてディベートして、たいやきは頭から食べるか尻尾から食べるか?」といったものが挙げられている。

 8位の「要点をまとめる」は、「下記の文章をまとめて」として文章を要約させたり、ポイントを挙げてもらう質問をする使い方。表にまとめることを指示することもでき、例えば「関ケ原の戦いについて理解を深めるために質問を 10 個考えて」という質問に「それぞれの答えと合わせて表でまとめて」と加えれば、表で回答が示され、それをそのままコピーして使える、という活用アイデアも紹介されている。

「要点をまとめる」例。「関ケ原の戦いについて理解を深めるための質問と答えを10個考えて表にして」と入力すると、10個の質問と答えの表ができあがる

 9位の「言葉を調べる」は、言葉の意味を調べたり、自分の言いたいことに相当する単語や言い回しをたずねたりするもの。「七転び八起きの他の言い方教えて」「インターネット上でコンピューターやサーバーなどのITリソースを提供するサービスをなんと呼ぶ」のような質問が例として挙げられている。

 10位の「文章を完成させる」は、「以下の文章の続きを補完してほしい」や「以下の文章をより充実したものにしてほしい」など、途中から言葉が浮かばないときや、内容が不十分な文章を完成させる場面が相当する。

 なお、Bardを情報収集に利用するときには、自分が質問している背景や目的、状況などを説明することで、それに沿った回答が得られるという。例えば「冬休みで習得できることを教えて」という質問を、「小学校4年の子供に冬休みの理科の研究で最適な10テーマ」のようにすることで、小学生4年生向けに限定し、10のテーマという指定の形式で答えを得られる。

「小学校4年の子供に冬休みの理科の研究で最適な10テーマ」と質問して、回答を得る例

 画像を使った質問の例も紹介されている。「Google Lens」を用いて写真を質問に含ることで、散歩中に気になった花の写真を撮り、Bard に花の種類や育て方をたずねたりもできるという。

写真を使った質問の例

英語ではプログラミングでの活用がより上位に

 英語での活用方法トップ10との比較も示された。比較すると、日本語では一般的な情報収集から専門的な領域に関することまで多くの質問がされた一方、英語では、事実の確認とともに、プログラミング目的としてよく活用されているとしている。また、文章を完成させる活用も多いとしている。

日本語と英語のBard活用方法トップ10比較