ニュース

デジタルアーツ、2024年度からのGIGAスクール構想第2期に向け、学校向け「i-FILTER」の機能強化を発表

 デジタルアーツ株式会社は、2024年度からのGIGAスクール構想第2期(以下、GIGA第2期)を見据え、同社のウェブセキュリティ製品「i-FILTER」の学校向け機能を強化し、2024年4月1日より提供する。

 i-FILTERは独自のデータベースにより安全なウェブサイトにのみアクセスを可能にする。2023年9月に同社が行ったヒアリング調査では、有償のウェブフィルタリングを導入済の教育委員会のうちの、59%で採用されているという。

端末に求められる「利活用を客観的に把握する機能」を実装

 2019年に開始された「GIGAスクール構想」は、2024年度から端末更新の時期を迎え、第2期のスタートとなる。これを見据え、文部科学省が今年1月に発表した「GIGAスクール構想の実現 学習者用コンピュータ最低スペック基準」では、端末の利活用を客観的に把握する機能を備える必要があり、文部科学省が行う端末の利活用状況の調査においても、本機能を利用した回答を求められる。

 そのため、同社はi-FILTERの機能強化を行い、端末の利用状況をより分かりやすく可視化するなどのアップデートを図る。これにより、持ち帰り学習などの詳細な利用状況が一目で確認できるようになり、管理者の負担も大幅に軽減できるという。

 今回の利用状況可視化機能のアップデートにより、「i-FILTER@Cloud GIGAスクール版」では、総合的なインターネット利用率や、放課後・深夜帯の利用が多いユーザー・学校などをグラフィカルに表示し、管理画面上での相関的な分析が可能となるという。また、本機能を活用することで、管理者は都度アクセスログを調べることなく、持ち帰り学習の実施状況や深夜帯の利用が多い児童・生徒の確認が行えるとしている。

管理画面イメージ

ポータルサイト「Dコンテンツ」もリニューアルし、授業運営をサポート

 個別最適な学びの実現や教職員における授業運営のサポートを目的として、「i-FILTER@Cloud」、「i-FILTER Ver.10」、「i-FILTER ブラウザー&クラウド」のユーザーが無償で利用できる学習用動画ポータルサイト「Dコンテンツ」のリニューアルも実施される。

 リニューアル後は、全国のユーザー内での再生ランキング順に動画を表示させるほか、、「i-FILTER@Cloud GIGAスクール版」では複数の動画をまとめたプレイリストの作成・展開を可能にするなど、サイト全体のユーザビリティを向上させ、教育現場における学習用動画の活用を促すという。

 同サイトを活用することで、児童・生徒は、個々の進度や興味に応じて、時間・場所にとらわれない自主学習が実現でき、教職員は、人気動画を参考にした授業の実施や、授業の予習・復習に利用できる動画をまとめたプレイリストを児童・生徒へ共有するなど、新たなシーンでの活用も期待できるとしている。

ホーム画面のイメージ
プレイリストのイメージ

i-FILTERの新機能を解説するオンラインセミナーを4月10日に実施

 同社では、オンラインセミナー「【GIGAスクール構想第2期に向けて!】最新版ガイドラインに対応する『i-FILTER』新機能解説セミナー」を4月10日に開催する。開催時間は15時~15時50分。参加費は無料で、事前申し込みが必要。定員は先着300名。