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日本気象協会、小売・飲食などの天気の影響を受けるビジネス向けに「biz tenki」β版を提供

気象予データをもとに、ビジネスのチャンス/リスク情報を提供

 一般財団法人日本気象協会は、ビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」(Android/iOS対応)のβ版を、4月下旬から提供予定だと発表した。同社ウェブサイトにて、利用希望の問い合わせを受け付けている。

 気象庁の調査報告によれば、産業界全体で6割以上の企業が自社の事業に気象の影響があると考えているが、実際に事業において気象データを利活用できているのは、約1割に留まるという。

 biz tenkiは、「天気を味方にビジネスを」をコンセプトに、誰もが分かりやすく気象データをビジネスに利用できるよう、気象データに加えて、ビジネスに役立つチャンスとリスクについてのコメントを提供する。気象データは、1kmメッシュのピンポイントな天気予報を30日先まで確認できる。

 想定する利用者は、小売業、飲食業といった天候が来客数や売上に直接影響を及ぼす業種のほか、製造業などの、屋外の活動が多く気象現象の影響を受けやすい業種で、事業規模は問わない。提供する情報を利用することで、廃棄ロスや販売チャンスロスを削減できるほか、CO2排出量の削減なども実現でき、売上や利益率の向上や、持続可能な社会への貢献につなげられるとしている。

 なお、2024年夏には、同アプリの正式版の公開を予定している。

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